October 16, 2024
Shohei Ohtani - Beyond the Dream
エミー賞18冠に輝いたドラマ『SHOGUN 将軍』観賞のために2ヶ月間無料で視聴中のディズニープラスですが、大谷翔平のドキュメンタリー映画『Shohei Ohtani - Beyond the Dream』があったので拝観しました。これは昨年の11月17日から配信が開始された映画なのでドジャーズに入る前のエンジェルス時代までのドキュメンタリーですが、それでも二刀流で前年にベーブルース以来104年ぶりの偉業となる「2桁勝利・本塁打」を達成し、昨年もメジャー（MLB）でホームラン王を獲得した大谷くんなので一見の価値がありましたよ。
ドキュメンタリーには大谷に縁のある選手や監督などが多数出演し、これまで明かされることがなかった貴重でディープな話を語っているのですが、その人たちは松井秀喜、ダルビッシュ有、栗山英樹、ジョー・マドンとマイク・ソーシアの元エンゼルス監督、ペドロ・マルティネス、CCサバシア、そして大谷の代理人のネズ・バレロと超豪華！
そして改めて思ったのは、（私が好きなフレーズの）「偶然と思える必然」で大谷くんは逢うべく人に逢って野球の本場アメリカでも二刀流を実現してホームラン王も獲得し、更に今年ドジャースに移籍してからは「40-40クラブ」を超えて唯一無二の「50-50クラブ」をも達成しちゃったということです。
様々な”偶然のような必然”の何一つ欠けていても今の大谷が実現していなかったと思う中で最も大きいのは、”たられば”ですが、高校を卒業したら直ぐにMLBにいくことを公言していた大谷に対し、もし当時の栗山監督が（誰もが驚いた）ドラフトで指名しなければ、投手としてMLBに行っていて二刀流さえも無かったということです。
栗山さんが大谷に前人未到の”二刀流”の可能性に関してプレゼンし、それに大きな関心を示した大谷が日ハムで実現させましたが、MLBに行った時の球団がエンジェルスでなければ、移籍後最初の年に結果が出なかったことで投手に専念させられたかも知れませんし、例えエンジェルスでもジョー・マドンとマイク・ソーシアという監督でなければ、どちらか一方にさせられていたかも知れません。この辺はドキュメンタリーの中でも大谷が「最後通告かと勘違いした」ように、ちょっとスリリングに描かれていましたよ。
結果として大谷はエンセルズ時代にはプレイオフには一度も出場できませんでしたが、二刀流がいずれも高いレベルで出来ることを世界中に示せましたし、エンゼルス時代の昨シーズンの最後に肘を壊して2回目のトミージョン手術をしていなければ、ドジャーズに移籍1年目の今シーズンに盗塁に力を注いで過去5人しかいなかった「40-40クラブ」に入ることもなかったでしょうし、ましてや唯一無二の「50−50クラブ」（最終的には54-59）も創設できなかったでしょう。
ちょうど今朝、（有料会員じゃないので全文は読めませんでしたが）朝日新聞デジタルに『才能、見逃していませんか 大谷翔平のスカウトが明かす人材見極め術』というタイトルの記事を目にし、『Shohei Ohtani - Beyond the Dream』のことを思い出しました。記事内の「交渉の潮目が変わったのは『投手も打者も両方やっていいよ』と伝えたときだと思います」がなければ、ホント、どうなっていたんでしょうねw
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