December 14, 2006

最近のねじ締めロボット

セル生産ラインへの移行がほぼ完了したところで、次なる活動はセルラインで使える自動機（半自動機）の導入推進。Next CellとかAdvanced Cellとかと呼んでいて、某Ｐ社さんや某Ｃ社さんでは、すでにその方向へと邁進していると思いますが、ここ広東省でも人材確保が容易ではなくなり、また賃金もどんどん上昇する中、会長からもTOPダウンで自動化推進が指示されています。

その一貫として、いわゆる三大要素作業である半田付け、ねじ締め、液体塗布を卓上タイプの小型ロボットに置き換えられないかと考え、最近、日系Ｊ社製のねじ締め機を購入しました。そして本日、日本からＪ社のエンジニアが訪れ、弊社のエンジニアに対して取り扱い方法の説明（特に、ティーチング方法の説明）を施してくれましたが、私も一緒に聞いておりました。

その昔、私がＳに入って生産技術エンジニアとして現役だった頃（もう、15年くらい前ですね。笑）、Ｓ社製の卓上ロボットを使って同様に半田付け、グリス塗布、ねじ締め機を組んだことがありましたが、その当時のねじ締め機に比べると、非常に進化していて驚きました（尤も、Ｓ社製のでも同様に進化しているのかは？？ですが、、、）。何が進化していたかというと、

1．Z軸がエアシリンダ制御ではなく、モーター制御だった。
2．ねじの系、ピッチ、長さを入力し、ねじ締め時はそれに基づいた最適な下降速度を自動計算してねじ締めする。
3．Z軸制御がモーターなので、ねじ供給時の高さと締め付け時の高さを同じにする必要が無い。

う〜ん、外から見ただけでは、この違いは分からず、15年経っても基本は同じかと思っていましたが、「このようなベーシックなものでもこんなに進化しているんだ」と気が付き、久しぶりにエンジニアとしての血が騒ぎました。1年半前、台湾製の同様のねじ締め機をオーダーしましたが、ねじ締めの成功率は低いし、ガタイが非常に大きく（仕様を取り交わしたときよりも出来上がり品が一回り大きくなった、泣）、当時は価格優先で選んで台湾製になったのですが、このＪ社製のは非常にコンパクトで機能も洗練されていて、しかも価格も台湾製より安い、、、後悔先に立たず（笑）。

Posted by tom at 11:07 P | from category: 仕事関係 | TrackBacks
Comments

ぱーたい:

(￣O￣;) ｳｫｯ!凄く見てみたいですね！
実際に稼動しているところをじっくりと(笑)
最近そういうことに縁遠いので(^^;
(December 15, 2006 11:23 P)

仕事嫌い:

んーどんなロボットなんでしょうか？
見てみたいです
興味深々・・・・・。

普段はみてもトンネルの掘削機くらいなので。
どん何なんだろう　寝れなくなっちゃう。

昨日のフカヒレに付加価値は・・・？？〜
^^;でした。
せめて気仙沼産を入れて欲しかったですね。
(December 15, 2006 09:29 P)

tom:

ぱーたいさん、こんにちは。
今度、弊社工場に遊びに来て下さい（笑）。
(December 16, 2006 06:12 P)

tom:

仕事嫌いさん、
非常に一般的な卓上型のロボットです。まさか、ミシンメーカーのJさんも作っているとは思いませんでしたが。。。
(December 16, 2006 06:13 P)

goldratt_com:

時々拝見させていただいています。いわゆる金をかけない自動化って奴ですね？自動化した次には、いかにして「チョコ停」を抑えるかがカギですよね。これからの製造業には欠かせない技術ですよね。産業用ロボット（あるいは人）が並んでいた製造職場が卓上の機械＋それを動かす人の列に変わる・・・今後の大きな流れですね。
(December 18, 2006 01:00 P)

むぎたです:

トムさん。ミシンメーカのJさんだと一流品だと思いますよ。ﾏｳﾝﾀでは超一流。
台湾メーカじゃ難しいと思います。もうちょっといい奴になると、ﾃｰﾁｨﾝｸﾞ＋画像認識なんて物が・・・・・。
ﾁｮｺ停が起きると生産が止まるので、やれ治せ、すぐ治せと叱咤が飛んでくるのが聞こえてくるようです。何度も騙されて(Y川とか・・・)現場で治したことか（TT）。
ともあれ、回収を考えるとあんまり高いのも。ということで自然と装置屋さんが現地で発生してくるのが日本ですが、中国ではまだまだなのかぁと思っています
(December 21, 2006 12:02 P)

ムギタ:

追伸。
液体塗布って水頭差と、塗り幅を見れるような装置が良いです。レーザセンサもケチらずに日本のK社製がついたのが結局はお得です。
シリンジのメーカと、塗布剤メーカに問い合わせをすると色々な情報をくれます。
老婆心ながら申し上げました
(December 21, 2006 12:07 P)

tom:

麦田さん、
毎度、プロフェッショナルなコメントを頂き、有り難う御座います。へぇ〜、J社さんて、マウンターも作っていたんですか。。。
(December 21, 2006 11:12 P)
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