August 18, 2006

考え方の違い？それとも文化の違い？

今日は日系のお客さんとの品質会議でしたが、香港人と我々の考え方の違い（或いは文化の違い？）を実感させられました。会議の矢面に立たなければならないのは本来は工場側の責任者なのですが、本社品質本部長（6月に入社したばかり。私のペナン時代の同僚で、日系会社の物作りの考え方を熟知している）が参加するやいなや、もう自分には責任がないような感じで人任せ。

会議中に、お客さんからのプレッシャーに対して品質本部長ばかりが反応していて同席していた総経理、製造部長は無反応だったので、お客さんの方から「品質本部長さんだけが分かっていても、工場の現場の人間が理解していない限り、目標は達成できない」との指摘の後に私が彼等に煽ったら、「ノイズが多すぎて現場はどうしたら良いのか混乱している。具体的にどのように改善したらいいのか言って欲しい。お客さんと一緒に改善していきたい。」と、品質本部長と会話しているだけで、お客さんが期待している「目標達成に向けて頑張ります！」というような声が聞けなかったので、私も「内輪の話は別席してくれ！」と怒り心頭でした。

日系のお客さんなので、お客さんの歯がゆさが痛いほどわかる私は、その時々にお客さんがする質問に対しての模範解答を心得ていますが、通訳を介してお客さんの質問を知る彼等は、お客さんの質問の真意が全然伝わらないので、自分の保身のためなのか、それとも正直すぎるのか、全体の意味を理解しないで端的な回答ばかりしてお客さんの心証を悪くするばかりでた。

もし母国語同士で会話が出来たら彼等がどのような回答をするのかは分かりませんが、きっと、日本人vs日本人とは違うような回答になるのではと思っています。これは、やはり文化の違いなのでしょうか。。。

Posted by tom at 09:43 P | from category: 仕事関係 | TrackBacks
Comments

YUMING:

＞、「ノイズが多すぎて現場はどうしたら良いのか混乱している。具体的にどのように改善したらいいのか言って欲しい。お客さんと一緒に改善していきたい。」
この気持ちは正直な気持ちだと思いますよ。ただ、お客さんに対して言わなかったのは、”（言葉が）通じないから”という気持ちがあったからかもしれません。
そして、通訳を介しているので、お客さんの質問の真意が伝わっていないのも、間違いなくあると思います。
確かに日本人同士とは違う回答になるかもしれませんが、そこは一つづつ教育・指導していかないといけないのかもしれませんね（気の遠くなる話ですが）。
文化の違いで終わってしまうのではなく、お客さんに満足していただける答えがでるようにどうするか、腕の見せ所ですよ！
加油！
(August 20, 2006 06:07 P)

YUMING:

昼間に林さんのコメントを読んで、なるほどなぁって思っていました。私もまだまだです＾＾；

＞「品質保証」は品証部の仕事ではありません．こんな基本的なことが分かっていない人たちは，実は日本の企業にもたくさんいます
ここに激しく同意！です。本社の品証の人達はまさしくそうです。（本社の品証が品質保証をしていると思っている）こんな人達が仕組みを作ったりするからこまったものだ。
(August 20, 2006 08:28 P)
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