August 04, 2006
シャープ・三洋を超えた鴻海精密工業
8月2日の日経ビジネスオンラインに「iPodを支える“知られざる成長企業”」のタイトルで台湾のEMS企業である鴻海精密工業が紹介されていました。EMS業界に縁のない日本の皆さんには確かに馴染みのない会社だと思いますが、EMS業界では2位のフレクトロニクスとの差がどんどん開いてきている業界No.1の企業であり、私が中国東莞の工場に来るときに通る龍華鎮に従業員20万人とも言われる強大な工場群を構えているので嫌がおうなく、その存在を知らされます。因みに我々の間では「鴻海」よりも、その英語名である「Foxconn」の方がよく使われます。記事の中で気に入ったのが、創業者でありCEOであるTerry Guoさんが作った社是。
「辛勤工作的文化（勤勉に働くこと）」
「負責任的文化（各人が責任を負うこと）」
「団結並且資源享受的文化（団結し互いの資源を共有すること）」
「有貢献就有所得的文化（貢献すれば見返りが得られること）」
弊社に足りないところばかりのような気がするので、香港人幹部連中には「こんな記事を見て、良い社是だったよ」ということで転送したところ、工場長から「今年の中国正月の前に工場のスタッフにプレゼントとして「鴻海公司發展史」というPowerPointの資料を送ったので、参考までに転送する。私もその社是には感銘を受けた」との返事が来ました。
彼の返事の仕方からすると、中国正月前に送ったのは自分が管轄する工場だけで他の2工場には送っていなかったようなので、今回は日経ビジネスの記事がトリガーとなり、他の工場の幹部も良い資料を手に入れられたと思います。こういった工場間の横の繋がり、弊社はまだまだなので、本社機能である私の部門がその役割を担って行かなくてはならないのですが、こうやって反応が早く来ると遣り甲斐がありますね。特に異国企業の場合は。。。
しかし、この55ページにもわたる「鴻海發展史」の資料、工場長はどこで手に入れたんだろう。全文中国語なので、中国人スタッフの教育用には非常に良い資料です。
Comments
ﾑｷﾞﾀ:
お久しぶりです。ようやっと修理の仕事が終わりました。機械なのでばらして、洗って、ｸﾞﾘｽを塗って調整して。というﾒﾝﾃﾅﾝｽは楽勝でした。そんなこんなでとっとやって終わったのですが・・・・。その会社のﾒｲﾝｴﾝｼﾞﾆｱが辞めてしまい、なし崩し的に、ﾃﾞｼﾞﾀﾙｱﾝﾌﾟの開発をしています。超ｵﾀｸ的な内容でして、文献はほとんど無く当てになるのはUCLAかﾏｻﾁｭｰｾｯﾂあたりの論文です。まあ、やってみると出力はなんとか出たので予備実験は成功したところです。アナログ回路といえどもちゃんと理論はあるので計算をして、実際と理論を一致させないと量産が出来ないですね。天の利、地の利、人の和がないと何事も進まないのを感じております。
若手というよりも、仕事の面白さっていうことに興味が湧かないみたいです。モチベーションといってしまえばそうなんですけどね。
私としては、開発は若手にふって製造・修理をするほうがのほほんと出来ていいのです。
若手というよりも、仕事の面白さっていうことに興味が湧かないみたいです。モチベーションといってしまえばそうなんですけどね。
私としては、開発は若手にふって製造・修理をするほうがのほほんと出来ていいのです。
(August 06, 2006 12:00 P)
途夢郷:
麦田さん、好久不見！
相変わらずのご活躍ですね。最近私も歳を取ったせいか、物事に深く入り込もうという意欲が薄れてきたような気がします。まあ、雑用的なGenaralなマネージメント的な仕事が多いせいもあるのですが、、、。麦田さんが羨ましいです。
相変わらずのご活躍ですね。最近私も歳を取ったせいか、物事に深く入り込もうという意欲が薄れてきたような気がします。まあ、雑用的なGenaralなマネージメント的な仕事が多いせいもあるのですが、、、。麦田さんが羨ましいです。
(August 09, 2006 11:38 P)
途夢郷:
林さん、こんばんは。
Foxconnの名前の由来、大変有り難う御座いました。初めて知りました。でも、一番成功している会社の名前を反対にして、失敗せずにまたまた成功させちゃうところが凄いですね。尤も、最近は労働紛争なども多少耳に入るので、要注意ですが。
Foxconnの名前の由来、大変有り難う御座いました。初めて知りました。でも、一番成功している会社の名前を反対にして、失敗せずにまたまた成功させちゃうところが凄いですね。尤も、最近は労働紛争なども多少耳に入るので、要注意ですが。
(August 09, 2006 11:40 P)
