May 16, 2006
優先順位
今日は日系のお客さんとの月例の品質会議がありました。11月から私も毎月参加している品質会議なのですが、今回は前日に、弊社営業担当と担当部門長の間でメールのやり取りがありました。内容は、営業のお客さんへのメール：
明日は部門長のAが社内の品質会議で出席できません。でも、途夢郷は出席します。
お客さんから営業への返事：
日程は変更できないから、それでいいです。もちろんあなた（営業）は出席するんでしょう？
（営業からの返事は無し）
途夢郷から営業へ：
日本の常識から考えた場合、社内の会議よりもお客さんの会議を優先する。私は日本語通訳の不備によるコミュニケーションミスなどがないよう参加しているが、あくまでもサポーターであり、私が会議の主役ではあり得ない。私には、この顧客に関する営業や製造部の人事権もバジェットも無いから、会議の中で責任を持った回答が出来ない。もし部門長も営業も出席しないなら、私が出ても意味がない。（もちろん、この内容はお客さんには送ってません）
営業からの返事：
混乱させてすいません。社内の会議は、全社の四半期レビューミーティングです。もちろん、私はお客さんとの品質会議に出席します。
私の返事：
了解。でも、もし私が部門長なら、社内のレビューミーティングは副部長を参加させ、私自身はお客さんとの会議を優先する。なにしろ、お客さんの方は品質課長だけでなく工場長が来るのだから。。。私は担当部長じゃないので部門長の出席を強制できませんが、不在だとお客さんはハッピーじゃないと思う。
このやりとり、CCで営業のDirectorにも入れていたのですが、そのDirectorからCEO、副社長、営業の執行役員に、
「これが現実ですよ。『お客様第一』の筈なのに、実際は社内の会議、あなた方ボスが出席する会議への参画を優先しているのです。こういった対応は、特に日系のお客さんに対しては最も失礼なことです。『お客様第一』という考えを、もう一度社内に徹底するように言って下さい。」
と発信していました。このDirectorにとっても、私の彼等とのやり取りは渡りに舟だったようで、日頃彼が上記のような問題を唱えても「またDirectorさんが大袈裟に騒いで・・・」と思われていたのを解消でき、上層部に再度忠告できたようです。
さて、そのメールが効いたのか、この日の会社全体のレビューミーティングが当初予定していた工場ではなく、お客さんとの品質会議が行われる方の工場で行われました。部門長は基本的にレビューミーティングに参加しますが、お客さんとの品質会議の時には、それを抜けて品質会議に出てこれるように、という事のようです。
Comments
ぱーたい:
以前の会社でもそうでしたね･･･。
結局は自分を評価してくれる場所を優先するんですよね！
お客さんの会議に出てもお客さんが評価してくれるだけで、自分の社内での地位、収入には変化がないから。
顧客アンケートのようなもので、社内の担当者の評価をする等考えないと難しいです。
日本のように自分の評価がお客さんから上司に入るとかが少ないですからね。
結局は自分を評価してくれる場所を優先するんですよね！
お客さんの会議に出てもお客さんが評価してくれるだけで、自分の社内での地位、収入には変化がないから。
顧客アンケートのようなもので、社内の担当者の評価をする等考えないと難しいです。
日本のように自分の評価がお客さんから上司に入るとかが少ないですからね。
(May 17, 2006 04:36 P)
麦田と書きます。まいてぇんですかね:
お久しぶりです。やっと業務系のお仕事が終わって一息でございます。
私は制御屋さんなのですが、頼まれて業務屋さんを久しぶりにしてました。
基板実装機のような生産設備も面白いのですが、たまには問屋さんのデータベースのようないわゆる業務系を手がけると面白いです。
運用によってプログラム操作も変わります。業務系も日本と中国ではやり方が異なってますね。お客様第一に考えるか、自分のやり方が正しいのでこう使いなさい。というかですね。
日本で中国人ﾌﾟﾛｸﾞﾗﾏと仕事上で組むとは思いませんでしたが、決まりきった業務系のお仕事でも問題を起こしますからね。
現場に行くと、お客様の運用上の意見がありますんで変更があるのが当たり前なのですが・・・・・・
中国語と英語のちゃんぽんでのお仕事だと周りがあ〜って見てました。
何事も現場第一主義がなかなか浸透しないですね。まだまだ勉強がいりますね。
私は制御屋さんなのですが、頼まれて業務屋さんを久しぶりにしてました。
基板実装機のような生産設備も面白いのですが、たまには問屋さんのデータベースのようないわゆる業務系を手がけると面白いです。
運用によってプログラム操作も変わります。業務系も日本と中国ではやり方が異なってますね。お客様第一に考えるか、自分のやり方が正しいのでこう使いなさい。というかですね。
日本で中国人ﾌﾟﾛｸﾞﾗﾏと仕事上で組むとは思いませんでしたが、決まりきった業務系のお仕事でも問題を起こしますからね。
現場に行くと、お客様の運用上の意見がありますんで変更があるのが当たり前なのですが・・・・・・
中国語と英語のちゃんぽんでのお仕事だと周りがあ〜って見てました。
何事も現場第一主義がなかなか浸透しないですね。まだまだ勉強がいりますね。
(May 17, 2006 06:25 P)
麦田:
某米国のT社では、カスタマー満足度ってのをやってました。もともとは日本のトヨタなんかがやってた方式です。
アメリカ式日本風品質管理って奴です。これなんかだと中国的には良いのではないかと思います。それを中国式日本風品質管理ってのに変えないとだめなんでしょうけどね。
何でもおちゃーくしょうとしますしね。まくどなるどのマニュアル方式＋日本式チェックって感じになるのでしょうか？。
中国系の人と接触していると何かしでかすのが手にとるようにわかる今日この頃です
アメリカ式日本風品質管理って奴です。これなんかだと中国的には良いのではないかと思います。それを中国式日本風品質管理ってのに変えないとだめなんでしょうけどね。
何でもおちゃーくしょうとしますしね。まくどなるどのマニュアル方式＋日本式チェックって感じになるのでしょうか？。
中国系の人と接触していると何かしでかすのが手にとるようにわかる今日この頃です
(May 17, 2006 06:33 P)
mugita:
loudao様
ありがとうございました。
小生の言葉が足りず、申し訳ありません。
中国系の方とのお付き合いがありますと、日本でも仕事上で引っ張り出されますね。
言葉の問題もありますし、業務系プログラムでは顧客の作業・運用をいかにプログラム化するかというのがキーポイントになります。
まず、顧客の言うことを聞いて分析、そして仕様を決めます。まず聞くということから始まります。
日本人は、顧客の仕様を聞いてプログラムを作成しようとし、外資系（アメリカ、中国もそうですけど）は、こう作ったのでこう使えというスタンスが多いですね。
大抵の場合は仕様自体も間違っているし、出来上がったものは仕様どうりも出来上がっていないということです。
現場に持ち込むと、顧客の意見が出ますから変更は当たり前という世界ですが、責任と費用の辺がもめる話になりますね。
ﾌﾟﾛﾄﾀｲﾋﾟﾝｸﾞを行って意見をあわせるようにしておいたのが正解でした。当たり前の方法を当たり前にしておくって言うのが正論ですね
ありがとうございました。
小生の言葉が足りず、申し訳ありません。
中国系の方とのお付き合いがありますと、日本でも仕事上で引っ張り出されますね。
言葉の問題もありますし、業務系プログラムでは顧客の作業・運用をいかにプログラム化するかというのがキーポイントになります。
まず、顧客の言うことを聞いて分析、そして仕様を決めます。まず聞くということから始まります。
日本人は、顧客の仕様を聞いてプログラムを作成しようとし、外資系（アメリカ、中国もそうですけど）は、こう作ったのでこう使えというスタンスが多いですね。
大抵の場合は仕様自体も間違っているし、出来上がったものは仕様どうりも出来上がっていないということです。
現場に持ち込むと、顧客の意見が出ますから変更は当たり前という世界ですが、責任と費用の辺がもめる話になりますね。
ﾌﾟﾛﾄﾀｲﾋﾟﾝｸﾞを行って意見をあわせるようにしておいたのが正解でした。当たり前の方法を当たり前にしておくって言うのが正論ですね
(May 20, 2006 12:32 P)
途夢郷:
ぱーたいさん、好久不見です。
6シグマでVOC（Voice Oｆ Customer）という言葉がありますが、それを比喩して社内の幹部をVOBと呼んでいます。Voice Of Bossです（笑）。
6シグマでVOC（Voice Oｆ Customer）という言葉がありますが、それを比喩して社内の幹部をVOBと呼んでいます。Voice Of Bossです（笑）。
(May 21, 2006 09:46 P)
途夢郷:
麦田さん、こちらこそご無沙汰です。
現場第一主義、、、弊社の幹部達に飲ませたいクスリです。
現場第一主義、、、弊社の幹部達に飲ませたいクスリです。
(May 21, 2006 09:48 P)
