May 08, 2006
キヤノン方式のセル生産で意識が変わる会社が変わる
先週、Podcastで「朝トレ on PodTV」を見ていた時に「今週のビジネス書籍売り上げTOP5」があり、そのなかでTOP3に入っていた（正確な順位は失念しました）「キヤノン方式のセル生産で意識が変わる会社が変わる
」という本が気になり、今回の地鎮祭で今週で合流予定だった日本出張中のMarketing Director（日本人）に頼んで、日本から買ってきて貰いました。
ものの3時間程度で読み終えられる量ですが、自分が今やっているプロジェクト、弊社のTOPが考えていることと一致する事が多く、「目から鱗」の続出でした。セル生産やトヨタ生産方式に関して生産現場を中心に書かれた本は世の中には多く出回っていますが、この本は、キヤノン電子が、セル生産方式の理念を生産現場だけではなく営業、開発、販売にまで広げ、如何に会社を赤字から救ったかが書かれているのです。
私の印象に残った内容は、
1．セル生産方式を利益マージンが少ない製造現場から始めるのは、製造現場の変化が目で見ていちばん分かるから。製造現場が変われば、間接部門も「変わらなくては」と思ってくる。
2．ITでオフィスの仕事が見づらくなった。社内調査を極秘に行ったところ、なんと、アダルトサイトを毎日3時間も見ていた人、チャットを9時間も続けていた人、その他、私用メールの数などはおびただしい。外部のサイトにアクセスできるPCを申請制にしたら、全PCの半分しか申請されなかった。これでも充分仕事は回る。
3．誰もが仕事が出来ると認めていた女性が、実は一番私用メールが多かった。彼女は私用メールをしていても与えられた仕事は充分のこなせる能力があるのに、上司が彼女の能力を把握して適切な仕事量を任せなかったところが問題だ。
以下、アマゾンの書評と目次です。
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キヤノン方式のセル生産とは、意識改革に基づく高効率経営を目指したマネジメントです。キヤノンのグループ会社・キヤノン電子は、キヤノンの活動を手本としながら、工場の生産革新から全社的な「セル生産システム」へと発展させることに成功しました。
その結果、6年間で利益率8.5倍、工場スペース75％削減、生産量4倍という脅威の経営革新を達成します。実質赤字経営だったキヤノン電子に、いかにセル生産が定着し、従業員の意識が変わり、優良企業へと変わっていったのか。セル生産による生産現場の改善にとどまらず、販売、間接部門まで、全社改革はいかに進んでいったのか。それら、革新の全軌跡を、多彩なエピソードを交え、詳細に紹介していきます。
目次
序章 キヤノン方式のセル生産システムは意識改革のマネジメントである
第1章 セル方式とコンベア方式の常識を疑え
第2章 セル生産システムで意識は変わる!
第3章 最速手組みライン・美里事業所
第4章 意識改革で工場敷地面積を70%削減・秩父工場
第5章 オフィスもセル生産で改革せよ!
終章 セル生産システムで経営
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Comments
あこ:
いやー、中に入ってみるとたいした会社じゃないですよ(笑)
今のわたしは愛社精神ゼロですから(笑)
技術者は大切に、事務なんて使い捨ての会社です。
今のわたしは愛社精神ゼロですから(笑)
技術者は大切に、事務なんて使い捨ての会社です。
(May 10, 2006 09:43 P)
ラスタマンボブ:
お初です。ちょっとこの本のタイトルで検索してたらHitしたのでお邪魔しました。私もC勤務です。著者は経営者としてはすごいですけど････裏返して言うと「キヤノン方式のリストラで意識が変わる会社が変わる」ですよ･･･
ブログは興味深いのでまた寄らせてください。
ブログは興味深いのでまた寄らせてください。
(May 13, 2006 10:28 P)
途夢郷:
ラスタマンボブさん、初めまして！
は、は、は。どんな事にも光と影があるようですね。尚、弊社の会長（香港人）に紹介したら気に入り、全文を中国語訳することになりました。勿論、私がやるのではなく、業者に任せます。
は、は、は。どんな事にも光と影があるようですね。尚、弊社の会長（香港人）に紹介したら気に入り、全文を中国語訳することになりました。勿論、私がやるのではなく、業者に任せます。
(May 14, 2006 11:06 P)
