February 16, 2006

日本の副社長さんと部長さん

今日、ある設備の件で中国の工場から日本人の副総経理と日本の技術部長さん（もちろん、日本人）が弊社東莞工場に来られ、設備の確認を中国人エンジニアと一緒に行っていましたが、その際に彼等自ら床に寝そべって作業していた姿を見ていた弊社の香港人エンジニアと中国人エンジニアが、「この人達はVice President、General Managerという高貴な肩書きなのに、このような作業をしている。中国や香港の企業では考えられない。弊社に置き換えれば、会長が実装設備のオペレーションをしているようなもの。日本人は素晴らしい！」というような会話を中国語でしていました。

確かに、日本のお偉いさんも現場を経験し下積みをしてきた人が多いと思いますが、欧米や中国などの企業のお偉いさん（特に大企業）の場合、現場は現場、管理は管理という考えで現場を見にも行かないし、まして現場での作業方法なんて知る由もない人が多い中で、彼等の行動が新鮮に映ったのだと思います。

Posted by tom at 11:13 P | from category: 仕事関係 | TrackBacks
Comments

YUMING:

読んでいてへぇーそうなんだ〜というのが第一印象でした。でも、実際行動に移すか移さないかの違いがあるだけで、知識は管理職の方にもじゅうぶんあるわけだから、通常はそれでいいのだと思います。ただし、ここ一番というときに、お偉いさんも現場のことがわかっているということが現場の人達にわかればいいのでは？とも思います。
少し話がそれますが、これを読んでいて教育訓練の力量の評価を思いだしました＾＾；教育することはできるけど、実務のスキルは落ちていてできないかもしれない（過去にスキルがあって教育できるからといって、今もそのスキルがあるとはかぎらない）つまりバッターボックスに立つ選手に打率三割にする方法は教えられるけど、自分がバッターボックスに立って打率三割はできない。管理者や企業のお偉いさんはそのような立場なのでしょうね。
(February 18, 2006 12:21 P)

林＠石碣:

自分以上の能力のある選手を育てるのが、コーチの仕事ですよね。管理職も同じだと思います。

教育訓練をしても、実際にできない人がすごく多い。特に中国人と接していてそう思います。聞くとすごく立派なことを延々と話すことができる。しかし実際にはそれが実行できない。部下に指導ができない。

だから本当のところは自分の実力にはなっていないわけですね。ただの知識（形式智）であって能力（暗黙智）になっていない。
どう鍛えるか。スポーツと同じだと思うのです。ＯＪＴで数稽古。
(February 20, 2006 02:08 P)

mugita:

途夢郷さん。
始めまして。台湾ではよく拝見しておりました。
中国人に限らず、海外のｴﾝｼﾞﾆｱは、機械の中にもぐりこむような作業は嫌いますね。ｴﾝｼﾞﾆｱとｻｰﾋﾞｽﾏﾝは違うんだという考えがあります。私が勤めていたアメリカ資本の企業もｴﾝｼﾞﾆｱとｻｰﾋﾞｽﾏﾝとの間には階級差がありました。日本ではそんな事は普通ですしﾌﾟﾛｸﾞﾗﾏでも機械の図面を見ながらﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑするのは普通です。
これは、機械というものを本質的に理解できるか？ということになる原因です。
日本のｴﾝｼﾞﾆｱが他国と違うのはまさにこの点です。（でしたの方が正しいですね。）
図面は正しくても、物が出来ないということの改善は現場に行って物を見るしかないのですよね。
そういう会社とのお付き合いは判りやすくて良いですね
(February 22, 2006 05:38 P)

途夢郷:

mugitaさん、こんにちは。
こういう文化があるので、工作機械や実装機などの装置モノに関しては、まだまだ日本企業にアドバンテージがあるのですよね。でも、今の若い世代も同様なのかは、非常に心配ですが・・・
(February 23, 2006 08:15 P)
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