January 10, 2006
三現主義（現場・現物・現実）
今日は午後からお客さんの工場に行ってきました。ブログにも書きましたが、昨年11月にひょんなことから私がお客さんとの品質会議に出ることになり、弊社の対応のあまりの悪さに撃沈され、それ以来、アドバイザーとして、その部門の品質改善をサポートし、毎月の品質会議にも出てきましたが、11月の不良率は目標近くまで下がったものの、12月の結果が再び元に戻ったので、その原因と対策に関して部門のメンバーとつめましたが、彼等との話だけではわからない部分が多く、お客さんが日系ということもあり、アンオフィシャルに訪問して不良状況を確認してきました。Back To The 三現主義（現場・現物・現実）です。この顧客の工場は、それほど大きな規模ではないのですが、まずは5S（整理、整頓、清潔、清掃、躾）が非常に行き届いているのが、製造フロアに足を踏み入れた瞬間にわかりました。床はぴかぴかに光っていましたし、何よりも圧巻は挨拶がきちんと出来ること。オペレーターは作業をしているので別ですが、間接メンバー（ラインリーダー、エンジニアなど）は皆が必ず「下午好！（＝こんにちは）」と挨拶してきます。今まで、中国の他の日系メーカーの工場にも訪れたことは何度もありますが、ここまで徹底している工場を見たのは初めてでした。
尚、弊社の目視チェックをスキップしてお客さんのところまで漏れている不良は、目視で見ている限り絶対に100％保証できるような状態の不良ではないので、「品質は工程でつくりこむ」の言葉通り、目視を強化して防いでいる方法を根本から改め、DIRFT（Do It Right from First Time」のごとく、基板メーカーでの工程管理を指導改善しない限り、安心して眠れないと改めて思いました。実際、顧客の工場で受け入れ検査でロットアウトになったものは弊社のメンバーがお客さんの工場で全数検査するのですが、そこで発生している不良率は品質会議で報告されている不良率にはカウントされていない数字なので、これを部門のマネージャー連中が理解しているかも含めて、報告したいと思います。
Comments
林＠石碣:
3現主義は問題解決の大原則ですよね。私はそのほかに「原理・原則」と「現実的な対策」の二つを追加して5ゲン主義を提唱しています。
原理・原則にのっとっていない解決策はうまく行っているように思えても必ずぼろが出てしまいます。また現実的でない解決策は現場がそれを守ることができず、早晩元の木阿弥になります。
ところでこの日本式問題解決の基本を中国の工場に教えるときに、うまい方法がなく「5GEN主義」として教えています。
現（xian）原（yuan）と発音が違うのでちょっとやりにくいですね。
三現主義ならばそのままで通るので良いのですが、自分でわざわざ難しくしちゃっているような気がしています（笑）
原理・原則にのっとっていない解決策はうまく行っているように思えても必ずぼろが出てしまいます。また現実的でない解決策は現場がそれを守ることができず、早晩元の木阿弥になります。
ところでこの日本式問題解決の基本を中国の工場に教えるときに、うまい方法がなく「5GEN主義」として教えています。
現（xian）原（yuan）と発音が違うのでちょっとやりにくいですね。
三現主義ならばそのままで通るので良いのですが、自分でわざわざ難しくしちゃっているような気がしています（笑）
(January 16, 2006 12:58 P)
途夢郷:
林さん、おはようございます。
なるほど、5ゲン主義ですが。確かに、中国語に置き換えた場合に、どうもじるかが微妙ですね。尚、５Sは世界的な言葉になっていますが、英語の場合、Sort、Standardize、Straighten、Shine、、Sustainと訳されていますね。
なるほど、5ゲン主義ですが。確かに、中国語に置き換えた場合に、どうもじるかが微妙ですね。尚、５Sは世界的な言葉になっていますが、英語の場合、Sort、Standardize、Straighten、Shine、、Sustainと訳されていますね。
(January 18, 2006 06:52 P)
