December 12, 2005
広州大学城
調印式のあと、広東工業大学もメンバーに入っている広州市郊外に建設中の一大キャンパス広州大学城を参観してきました。広東工業大学の一部の課は既に移転してきており、来年中旬くらいまでには移転を終了させるようです。今の広州市のど真ん中にあるキャンパスも、引き続き使う模様。この広州大学城は、学生数の増加により手狭になったキャンパスを補うため、広東省と広州市が広州市内の10大学を集積させたユニバーシティ・タウンで、広州市番禺区の中洲のような島に面積43平方km、学生数14万人、教員等を含むと20万人規模の街ができます。今年6月に第1期工事が竣工され、9月から新入生の入居が始まっているとの事。
大学を集める目的は、図書館、スポーツ施設など共同で使えるものの共有化による効率化と、共に学び共に研究する環境を作ること、様々な種類の大学、学科が連携し合うことで総合的な教育を実施することにあるそうです。学生は大学間を自由に往来でき、別の大学の授業に出席した単位も互換出来るのだとか。。。
いやぁ、今までどの国に行っても見たことの無いような一大キャンパスタウンで、広東省と広州市の本気度が感じられます。全てが完成したら、学生達は非常に良い環境で勉強が出来、香港からの生徒も増えるのではという予測です。弊社の東莞工場総経理も、自分の子供を入れる、と申しておりました（笑）。
広東工業大学は既に一部の授業が広州大学城で始まっているので中まで入って見てきましたが、旋盤やフライス盤などの工作機械も何台も備え付けられていて（中国ブランドでした）、学生の間で製造業離れが起きているという日本は、10年くらいしたら製造業で中国に抜かれてしまうのではと危機感を感じました。ここでいう製造業とは、単なる生産するだけの製造業ではなく、付加価値のある製品を設計開発し、高い品質で生産し提供する事です。
尚、10大学とは以下の通りです（かっこ内は予定学生数）。
・中山大学（2万）
・華南理工大学（2万）
・華南師範大学（1.6万）
・広東工業大学（2.8万）
・広東外語外貿大学（1.2万）
・広東薬学院（1.2万）
・広州中医薬大学（0.8万）
・星海音楽学院（0.3万）
・広州美術学院（0.4万）
・広州大学（1.7万）
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