January 14, 2021
STEAM教育
先日報道ステーションを観ていると、新コロの感染拡大が続く中でテレ朝が企画している『未来をここからプロジェクト』に関して放送していて、その日は日本人女性初の数学オリンピック金メダリストでプロのジャズピアニスト、更に大阪・関西万博のプロデューサーと多彩な経歴を持つ中島さち子さんが紹介されていました。その中島さんが今注目されているのは『STEAM教育』に携わっているからであり、全国の学校へ飛んで『STEAM教育』の講師を務めているのだとか。ところで皆さんは『STEAM教育』てご存知でしたか？ ”恥ずかしながら”私は初めて聞きましたし、皆さんの多くも初めてではと思います。
では何故”恥ずかしながら”なのかというと、
Science：科学
Technology：技術
Engineering：工学
Mathematics：数学
と理数系の教育だからなのです。一応、私も理数系なので（笑）。
えっ「Aを忘れてないか？」ですって？ は、はい、”A”は”Arts（アート）”のことです。そして『STEAM教育』とは、科学、技術、工学、数学の理数系に加え、芸術・教養に力を入れる新たな教育法なのだそうです。
中島さん曰く、「人間本来が持っている創造性、創る喜びがSTEAMを通して、みんなが発揮できる。今までの教育は、高校生までは偉い人がやってくれたことを学んで、知を学んでいこうという姿勢だったが、そうではない。天才と言われても同じ人間で、できるできない、うまい下手ではなくて、創る喜びがあってやっている。STEAMで一番大事なのは、自分たちが未来に関われるというワクワク感」とのこと。
そして翌日の東洋経済オンラインのメルマガにあったタイトル『バルミューダ､一目置かれる｢芸術経営｣の神髄』に目が留まり、記事を読んだあとに「おお、バルミューダってSTEAMかも！」と思ったのです。
バルミューダは2003年に元ミュージシャンの寺尾社長が1人で創業した会社で、社長曰く「バルミューダは、クリエイティビティーによってお客様に選ばれている会社です。クリエイティブとは、簡単にいえば『創意工夫』のこと。昨日までなかった方法を生み出すことです。当社は、創意工夫をして1つの商品を開発し、そこにいくつも工夫を重ねていく。たとえば、従来のトースターとバルミューダのトースターにはいくつも違いがある。その1つが製品の「芸術性」を最高潮にまで高める工夫をしていること」。
まさに”STEAM”の科学、技術、工学、数学の理数系にアートを加えた感じですよね。ちなみに、”「芸術性」を最高潮にまで高める工夫”ということに関しては、「そよ風のような扇風機」「窯から出したばかりのパンの味を再現するトースター」として開発を始めたのだとか。
でも冷静に考えてみると、”理数系＋アート”って其の昔はSONYが得意としていたことだし、今では米国林檎社が得意としていることかも。最近はGAFAばかりが注目され日の丸企業が霞んでいる状況になっていますが、『STEAM教育』で巻き返しを図って欲しいものです。
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