August 22, 2023
九合目は何処へ？
ということで八合目では下から2番目の位置（標高3,150m）にある蓬莱館を23時半過ぎに出発して富士山山頂を目指しました。19時くらいまで降っていた雨はすっかり止んでいて満点の星が見える状況であり、このまま御来光まで持ってくれるのを祈るばかりでした。9年前は頂上に着く直前くらいから天候が急に悪くなったので・・・。なお、1ヶ月前の白山の時にはヘッドライトを持ってなくて御来光を見にいくスタートが遅れちゃったのですが、今回は木曜日にAmazonでオーダーして翌日届いた、実用点灯時間30時間の充電式バッテリーのLED ヘッドライトを持参したので没問題。というか、富士山の御来光を見にくためにはライト無しでは行けませんよね。
ところで雷雨でずぶ濡れだったズボンはさすがモンベル、蓬莱館には乾燥室は無かったので寝床に吊るしておいただけでしたが殆ど乾きました！一方で比較的厚めのモンベルの登山用靴下は未だ濡れている・・・モンベルの靴の踵部分も未だ濡れていましたが、歩き始めたら全く気になりませんでした。寒くなる時間帯に登っていくので危惧してたけど、影響無さそうで安心しましたよ。
昨日の日記に書いたようにこの2日間での睡眠時間は延べ5時間程度と、明らかに睡眠不足だったので足取りはそれほど軽くはありませんでしたが（しかも既に標高3,000m以上で酸素薄いし）、御来光まで5時間以上あるので靴の長さの歩幅を極力キープして焦らず、辛くなった時には満点の星の夜空を見ながら小休止して登り続けました。
「足取りは軽くはない」と言いつつも、頭は若干重いけど高山病で頭が痛くなるようなことはなく、白雲荘 → 冨士山天拝宮 → 元祖室と通過して本八合目の富士山ホテル（標高3,400m）までは約1時間と順調です。「本八合目は須走ルートとの合流地点になり、時間帯によっては此処から先は非常に混雑しやすい」とのことでしたが、まだ0時半過ぎなので混雑は殆ど無し。
富士山ホテルの後は本八合目トモエ館 → 胸突江戸屋（上江戸屋）に来ましたが、「胸突」＝「胸を突かれたように息ができなくなるほど険しく急なところ」の意味があり、空気が薄い、疲労、気温の低下や風が強いなど富士登山の正念場を迎えるとのことなので、白雲荘辺りを出る時にガイド付ツアーのガイドさんが言っていた「体温を逃さないようにカッパの上下を着ときましょう」を遅まきながら実行し、上はカッパの下にフリースも着ました。
本八合目と九合目の途中（八合五勺）にある御来光館の看板には「九合目まで500m 30分」と書かれていたものの、なんだかもうとっくの昔に500m歩いた気がするのに全く九合目に着きません。御来光館からひたすら1時間半程度歩いた時に鳥居があったので、「やっと九合目か！」と思って潜り抜けたら、な、なんと、其処が須走口＆吉田口の富士山頂上でした！！
九合目には迎久須志神社（標高3,600m）があったようですが、建物は廃墟になっているようなので「何か資材の仮置き場？」程度に思って目に留まらなかったのかも知れません。でもYAMAPアプリの記録も、御来光館の後は頂上なんですよねw。ちょっとヘコタレそうになりながら「まだ九合目だ」と思って到着した場所が頂上だったので、一気に楽になって達成感で疲れが吹き飛びましたよ！此処に到着したのが2時40分くらいなので、蓬莱館を出発してから丁度3時間くらいでした。
昨日の日記に書いたように生ビール飲み過ぎの影響でかお腹の調子がイマイチで、登山中も体内でガス小爆発が発生していたので（汗）、山頂に到着早々、空いていた洋式のバイオトイレに入りましたが、直後に管理者のような強面の人が来て建物内側の個室の外で暖をとっていた外国人が追い出されていましたよ。此処の個室は2個しかなかったけど広くてGOODでした。
でも当日8/20の日の出時間は5時8分の予定なので、まだ2時間以上ありますよ・・・。頂上ではソフトバンクの電波が5GでバリバリMAXだったので動画でも見て過ごすという手もありましたが、モバイルバッテリーで既に2回ほど充電しているので、下山する時からの残量に不安があり止めました。
頂上では幸い風は殆ど無かったものの、ちょっとだけ吹いても風に当たると結構冷えるので、お鉢巡りのコースにもなっている狭い通路の岩陰がちょっとした祠のようになっていて風を凌げたので、其処に陣取って持参した紙パック入り赤ワインをちょびちょび飲みながら身体の内側から温まり、夜明けを待ち続けていました。ロケーション的にも東なので4時半くらいから夜明け前の東の空のグラデーションを鑑賞し続けていましたよ。
そして5時過ぎに太陽が雲の水平線から頭を出し始め、初めて富士山で御来光を見た時よりもクリアで綺麗な御来光を拝むことができました！！ 9年前の2回目の登頂の時には天気が悪くて見られなかった富士山頂からの御来光を、11年ぶりに拝むことが出来ましたよ＼(^o^)／
初日の出や御来光で恒例の”ダイヤモンドTom”も撮影したけどFacebookには投稿しないでいたら、我が尊敬すべき高校同窓生山登り隊のリーダーからコメントで問い合わせがあり、しょうがなく（期待していたかも？www）コメントとして載せましたよ。
その後はお鉢巡りで3,776mの剣ヶ峰に行って標識で自身2回目の写真（前回は風の中）を撮ろうと考えたものの、これまたお腹がゴロゴロしていたのでトイレに寄っていたら、バイオトイレではなく横に隣接されたトイレには行列が出来ていて、個室に入るまで結構待たされました。
此処の個室は男女兼用で且つ和式で（順番で入ったらそうでしたが、もしかしたら洋式もあったのかも知れません）、ズボンの下にジャージ代わりのユニクロのウルトラストレッチアクティブジョガーパンツを履いていたので、カッパを含めると膝に３枚も重なっていて窮屈であり、扉と柱の縦方向の梁みたいな部分に捕まりながら何とか済ませましたよ。欧米系の外国人も結構並んでいましたが、和式を見たら仰天間違い無しだと思いますよ。今回の富士登山で結構寄ったトイレの中では最悪だったことは間違いありますせん。利用料金300円は最高でしたがw。
蓬莱館で支給された朝食のクロワッサンとマルちゃんの五目釜飯を食べながら剣ヶ峰を見ていると、そこに辿り着くまでに行列があり、標識で写真を撮るのにも行列ができていて結構な時間掛かりそうだったので、帰路のバスの集合時間も考慮してお鉢巡りは諦めて下山しました。Facebookに投稿した時のコメントで、最近お鉢巡りをした元同僚が剣ヶ峰の標識で写真撮るのに1時間並んだとのことでしたよ！
今思うと、随分と早めに頂上に着いた後すぐにお鉢巡りをし、うっすら明るくなった時に剣ヶ峰の標識で写真を撮れば未だ人も少なく効率的だったかも知れませんが、そうすると御来光をベストなポジションから撮影できなかったかも知れないので、今回は良しとしましょう。天候依存ではありましたが、今回の優先度で一番高いのは12年ぶりに見る富士山頂からの御来光だったので。
だいぶ長くなったので、明日は下山の様子と富士スバルライン五合目からの帰路の番外編を備忘録も兼ねて記したいと思います。
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