August 30, 2022
ユニコーンに乗って
今晩10時から放映しているTBSのドラマ『ユニコーンに乗って』は主演が永野芽郁なので私の年代で観ている人は多くはないと思いますが（笑）、我が家でも私だけしか観ていません。決して私が永野芽郁のファンというわけではなくw、スタートアップ企業を扱った内容だからです。そんな中、2週間くらい前の東洋経済オンラインの記事ですが、『西島秀俊｢ユニコーンに乗って｣の名演に見た希望 おじさんが若者に交じってやっていく理想の姿』というタイトルの記事が目に留まりました。
今思うと、確かにスタートアップ企業を扱ったということで関心があって初回を観てみましたが、第9話になる今回までずっと観続けているのは、西島秀俊の演技があったからのような気がします。
詳細は記事を読んで頂くとして、冒頭には最近のテレビドラマの傾向として以下のような背景が挙げられていました。
・シニア層を切り捨て、コアターゲット（13〜49歳）にターゲットを絞ってきている。
・シニア層が好むのは、同世代が主人公として活躍するオーソドックスな刑事ものや人情刑事もの、ヒューマンドラマ色の強い医療もの。
・20〜30代の俳優を主演にした若者向けの恋愛ものや青春群像劇や考察を楽しむ奇想天外なミステリーなどが徐々に増えている印象。
なので永野芽郁がスタートアップ企業の若きCEOを演じる『ユニコーンに乗って』もコアターゲット向けの代表格で、”おじさんお断り”という空気が漂っていると思いきや、意外とシニア層にも取り付く島があると記事で言及されており、実際、その通りだと思うのです。
それは西島秀俊が20代の若者たちに交じって奮闘し、オジさんの希望になっているからであり、著者曰く「おじさんを魅力的に描いて同枠で大ヒットした『私の家政夫ナギサさん』的な気配のあるドラマ」で、プロデューサーも同じ松本友香と岩崎愛奈なのだそうです。
ドラマ内で西島秀俊がどんな配役でどんな活躍をしているかというと、
・26年間勤務した地方銀行を辞め、転職活動を経て、スタートアップ企業に入社。
・20歳のプログラマーまでいる若い企業で、ひとり平均年齢を上げている48歳。
・そろそろコアターゲットから外れる崖っぷちの年齢。
・たいそう素朴な人物で、ITの知識がほとんどなく、ITの基本から学んでいく。
・いくら48歳とはいえ、ここまでIT知識がないものなのかというほどITに無知。
・20歳以上年齢が離れ「子供」と言ってもおかしくないCEO達に低姿勢で教えを受けていく。
・ポジティブに新しい環境に慣れていき、CEOたちも何だかんだでオジさんに優しい。
・シニアが使うスマホクラスの性能でも快適に動かせるアプリを目指すようになる。
・ユニコーン企業を目指すスタートアップ企業にとって有益な行動をするので痛快。
・意外とオジさんの培ってきた仕事術が役に立つ。
有益な行動や役に立つ仕事術とは、
・新規事業開発には資金が必要で融資をしてもらう先はそれなりの大人が経営する企業になるが、スタートアップ企業の若いCEO達だと信頼に足るのか判断しづらい。服装や言動などで判断するのは人を見る目がないと感じるが、世の中はなにかと保守的なものである。そこで活躍するのがオジさん社員。
・服装はきちっとしたスーツ。
・来客に美味しいお茶を入れてもてなしたり、季節の挨拶の品を送ったりと、細やかな部分に目配りする。
・タクシーが急ブレーキをかけてCEOが前につんのめりそうになった時、さっと片腕でフォローするというガードマン的なところも見せる。
思いっきり”ドラマ的”な部分としては、（永野芽郁演ずる）CEOが憧れてる大手通信会社の（広末涼子演ずる）CEOとオジさんが偶々親しくなり、それによってスタートアップ企業が資金援助の恩恵を受けることになりました。記事では「オジさんは、なにかと“持ってる”人物なのだ」と言及していましたよw。
また、記事の最後には以下のように〆られていました。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
勤勉で美味しいお茶も入れてくれて何かあったら守ってくれる、身なりもきちんとしていて、言動も穏やか、若者に上から目線でなく、むしろ低姿勢。こんなおじさん、最高である。
若者とうまくやっていく方法がわからないと思う世のおじさんたちは、Z世代やミレニアル世代に関する調査報告をあれこれ読んでわかった気になるよりも、（西島秀俊演ずる）小鳥を見倣って若者たちに接するといいのではないかと提案する。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
私のチームにも最近20歳以上若いメンバーが入ってきたので、西島秀俊扮するオジさん社員を見習い、皆が切磋琢磨してWIN-WINになるような環境づくりと仕事の仕方をしたいと思っています。
Comments
No comments yet
