July 28, 2021
奇跡的な兄妹同日金メダル
25日（日）の東京2020オリンピックでは、柔道女子52キロ級の阿部詩と男子66キロ級の阿部一二三の兄妹が史上初の「オリンピックでの兄妹同日金メダル」を達成しました！ただでさえ至難の技であるオリンピックでの金メダルですが、試合日程など幾つもの偶然が重ならなければ出来ない”奇跡”に対し、オリンピックの放映権を持つ米NBCの電子版では、母国の日本武道館での柔道の金メダルであることも添えて「ハリウッド映画でもありえないような話だ」と称賛していたそうです。
先に決勝の畳に上がったのは妹の詩ですが、延長戦にもつれ込んでからの4分過ぎに抑え込みで勝ち、畳を何度も叩きながら泣いていました。それをウォーミングアップスペースのモニターで見ていた兄の一二三は、「プレッシャーは感じない。逆に燃えた。いいパワーをもらった」と思ったそうです。
そして大外刈りで獲った「技あり」を守り抜いて勝った阿部一二三は、ガッツポーズも笑顔も見せず畳に正座して礼。妹とは対照的な姿でしたが、畳から降りた後にやっと笑顔を見せていました。
試合後のインタビューでは「カッコ悪い兄ではいけない。僕も絶対に負けられないと思った。頼もしい妹だし、柔道家として尊敬する妹です」と妹を称えると、「小さな頃からの夢だったので最高です。私はまったくプレッシャーもなくずっと兄の背中を見て進んできた。最強の兄だなと思います」と妹も兄を称えていました。
妹の詩は兄の成功を何年も追いかけていたそうですが、こういう話を聞くと思い出すのは、私が「ネネ」と呼んでいる上の妹です。私は実の妹が2人いますが（義理の妹も2人います）、1歳8ヶ月違いで2学年差のネネとは阿部兄妹の年齢差と同じ。
新潟の豪雪地帯の過疎地に生まれ、もし千葉県に引っ越さないで其処にいたら私も妹も小学校（分校）ではずっと学年に1人だけ。そんな超田舎な環境だったので、妹とは小さい頃から山を駆け回って一緒に遊んだ記憶がたくさんあります。ちなみに下の妹は4つ下で、生まれ故郷には私が6歳までしか住んでいなかったので、当時2歳の下の妹とは外を駆け回って一緒に遊んだ記憶はありません。
学年に生徒は1人だけだった分校は1年から3年までが同じクラス（当時は全員で5人）で同じ先生から授業を受けてましたが、小学校1年だった私は2年と3年までの授業も横耳で聞いてて或る程度分かっちゃってたので、小学校2年生で転校した千葉県八街の小学校では早々に秀才になっちゃい（笑）、褒められることに喜びを感じて中学校まではずっとトップクラスでした（自分で言うのは恥ずかしいが）。
2学年下の妹も当然同じ小学校・中学校なので、常に先生方から私と比べられてプレッシャーを掛けられていたそうですが、ある意味、阿部詩と同じように兄の成功を何年も追いかけていたのかも知れません。中学校ではソフトボール部だったのも、野球をやっていた私に続いたのかも知れませんよね。私が大学3年生になってからは、妹の短大のロケーションとも比較的近かったので2年間一緒に川崎市多摩区のアパートに住んでいましたが、それも良い思い出です。
今は私に代わって母と一緒に住んで実家を守っててくれるので、（照れ臭いの直接は言えないけど）日々感謝しています。高校までは一度も学校を休んだことがないくらい超健康優良児だった彼女も、数年前に発症した病気の影響で今でも若干不自由はありますが、健康には気を付けて毎日を過ごして欲しいものです。ということで、阿部兄妹の同日金メダルで「ねね」を思い出した次第です。
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