May 14, 2020
マイクロツーリズム
緊急事態宣言の一部解除が正式に決定され、特定警戒都道府県（我が千葉県は残留・・・）を除く39県で解除されることになりましたが、引き続き都道府県を跨いでの移動は自粛が求められ、新コロ以前の普通の生活に戻れるのは未だ未だ先ですよね。そんな中、今日Paraviで観た5月5日放送分の『ガイアの夜明け』は「新型コロナウイルスとの闘い 生き残れ！ニッポンの宿」というタイトルで、星野リゾートの『OMO7旭川』と『星のや東京』、そして新潟越後湯沢の『HATAGO井仙』と南魚沼の『RYUGON』の苦境と取り組みが紹介されていましたが、星野リゾートの星野佳路社長がインタビューで興味ある提案をしていました。
それがタイトルの『マイクロツーリズム』。日本の観光業の規模26兆円の中でインバウンドは4.5兆円程度であり、残りの20.5兆円は国内のお客様。従って、国内のお客様だけでも充分にビジネスが成り立つと思われる中、新コロ収束後も需要が戻るまでには1年以上かかると考えられるので、これまでのように大都市圏やインバウンドをターゲットにするのではなく、宿泊施設周辺に住む人たちに向けた『マイクロツーリズム』に着目することが日本の観光業にとって重要になるとの見解でした。
マイクロツーリズムは地元や地域を観光していこうというもので、自分の家から10分、15分、30分、1時間の範囲を観光してみるということであり、観光事業者も収束後の需要が戻ってくるときに、まずそこを狙ってみてはどうかという提案です。
星野さんが考える幾つかのメリットは、
1. 今までもマイクロツーリズムのお客様はそこそこいたので需要がしっかりある
2. 県をまたいで長距離の旅行をするわけではないので、ウイルスの拡散につながらない
3. 観光人材の雇用を維持できる
4. 地元の方々に地域の魅力を再発見していただくことができる
新コロで大変なダメージを受けているが、転んでもただでは起きない。日本の観光が復活するときに地域の人たちがその地域の魅力を知っていることは、世界に日本の観光の強さをアピールできる大きな力になると思っているとのことでした。
我が家からクルマで1時間の範囲なら千葉県の結構な部分まで網羅できますが、行ったことがない観光スポットも多々あるし、近いが故に泊まることなど殆どありません。この機会に、千葉県内を1泊か2泊で旅行して地元の再発見をするなんて、確かに良いかも知れませんね！緊急事態宣言が解除されプロ野球が開幕したとしても暫くは無観客試合が続きそうだから、6月以降の週末はマイクロツーリズムを考えてみようかな。
ところで、番組内で登場した私の生まれ故郷の新潟県十日町市にある清津峡とそのトンネルと、棚田などに飾られた芸術作品が大いに気になりました。ここはマイクロツーリズムの範囲ではありませんが、都道府県を跨いで気軽に移動できるようになったら、是非ここにも訪れてみたいと思います。SNS映えすること間違いなし！やるなぁ、十日町！！
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