September 17, 2008

PIXMA MP610 その後

ですが、取り敢えず使えるようになりました。キ●ノンのCSと壮絶な戦いの上、勝ち取った勝利・・・と言いたいところですが、「（前半省略）しかしながら、相変わらず全面拒否の姿勢で、私が購入したキヤ●ン製プリンターを使えるようにして頂く打開策は全く示して頂けないのですね。私に「プリンターを買い換えろ！」と申されるのですね。買い換えるとしても、次回から決してキヤ●ン製にすることは無いと思いますし、カートリッジの互換性が無いこと、それを知らずに海外で購入した製品を帰国後に使おうとしても対応を全くして頂けないことは問題だと思いますので、消費者センター等に報告したいと思います。」というメールに対しては無視の姿勢でした。まあ、これが経団連会長の会社の実態として受け止めましょう。

で私が行った方法は、

・マレーシア在住の同僚にPIXMA用のカートリッジCLI-8Mを買ってきて貰った（現在日本出張中）。
・それをプリンターに入れると、当然の如く認識OK。

これでは、インクが無くなった時に再びCLI-8xを買ってきて貰う必要があるので、

・CLI-8Mの先っぽに付いている諸悪の根源のICチップをBCI-7eMのチップを外して取り替える。
・CLI-8MのICチップ付きBCI-7eMをプリンターに入れると、、、見事認識OK。

これで日本で売られているBCI-7exを使えるようになりましたが、問題もあります。それは、インクの残量を自動認識してくれないこと。まあそれは、印刷にかすれが出てきたらカートリッジを交換する、という方法で回避出来ると思います。

因みにこの手のカートリッジは、詰め替えインクの使用を阻止するために、予め印刷可能枚数が決められており、カートリッジのインクが完全に無くなっていなくても、その枚数以上は印刷出来ないような仕様になっているようです。もっとも、それの抜け道はあり、何故か取説にも載っているもよう。但し、注意書きとして、

『インクが補充されたインクタンクを使用して印刷を続行する場合は、プリンタのリセットボタンを5秒以上押してください」さらに「インクが補充されたインクタンク（互換インクカートリッジ）を使用したことを履歴に残します。この操作を行った後、インク残量検知機能は解除されます」と書かれております。

「履歴に残す」というのは「インクを補充したことが原因の故障については、キ●ノンは責任を負いかねます」とも書かれておりますので詰替インクが故障の原因としてメーカーは無償保証対象外（一年の保証期間）とする可能性がありますのでご承知の上でお買い求めください。リセットボタンを押し、詰替インク等を利用されている間は、残量検知が無効になっておりますので、お早めに詰め替えください。新しく純正インクと交換すると再度残量検知は利用できます。』

これが出来るのなら、ICチップで海外用のカートリッジが使えないようにすること自体、無意味なような気が・・・。きっと、上記の処置は何か（独占禁止法？消費者保護法？）の訴訟対策なのでしょうね。。。これだけ見ても、やはり消費者の視点でビジネスしているわけではなく、インクカートリッジで儲けるという携帯電話のようなビジネスで自分達の利益を守ることのみ考えているような気がしてなりません。

ところで、カートリッジのICチップの交換は比較的簡単です。カートリッジの樹脂がICチップ搭載の子基板の穴に熱溶着されているだけで、それは爪等で比較的簡単に外れます。そして、剥がしたボッチに合わせてCLI-8xのICチップ基板を取り付ければOK。ボッチは弾力性があるので、穴に合わせて取り付けただけでもプリンターに入れた時に外れることは無いと思います。

ということで、マゼンダ以外のカートリッジが無くなった時にも、オリジナルのICチップと交換する事で対応したいと思います。

追伸：
以下の方法で仕向けを日本にしてみましたが、BCI-7exが認識出来るようにはなりませんでした。海外用のは、基板上でハード的に何か細工をしているようですね。

１．プリンターをコンセントに繋ぐ
２．Stop/ResetボタンとPowerボタンを5秒間押したままにする
３．Powerボタンを押したままStop/Resetボタンを離す。
４．Stop/Resetボタンを2回押す
５．Powerボタンを離す。
６．コピーのランプの点滅が止まるのを待つ
７．Stop/Resetボタンを2回押してPowerを押すと、ROMの内容が印刷される。
８．Stop/Resetボタンを5回押してPowerを押して仕向け地設定を選択する
９．仕向け地設定は、恐らく下記のようになる。数字はStop/Resetボタンの押す回数。
　　　1　…　日本
　　　2　…　韓国
　　　3　…　アメリカ
　　　4　…　ヨーロッパ
　　　5　…　オーストラリア
　　　6　…　ASI（アジア？）
　　　7　…　中国
　　　8　…　TIW（台湾？）
　　いずれにしても、日本の場合はStop/Resetを1回押し、Powerを押す。

10．Stop/Resetボタンを2回押してPowerを押し、再度ROMの内容を印刷する。（確認）
11．Powerボタンを2回押し、設定を保存。

Posted by tom at 10:52 P | from category: 電脳情報 | TrackBacks
Comments

矢指戸太郎:

Ｔｏｍｉｎ Ｍalaｙsiaでは大変お世話になり有難うございました。お陰さまでいただいた情報をもとに１年の半分はＫＬでロングステイを楽しんでいます。

今は、マレーシアも発展し、物価水準は日本のせいぜい３分の１ぐらいまで購買力平価が上がってきています。もっとも発展した分、暮らし向きは近代化され生活しやすくなっているともいえます。

プリンタのインクの件は、私も全く同じ気持ちで何故これまでして使いにくくしているのか理解に苦しみます。天下の経団連会長会社が姑息とか言いようがありません。

こんなことしていたら、いずれ海外企業に先を越されてしまうことになるのでしょう。どう見たって日本のプリンタはそんな技術の集約はみられない代物です。
(September 18, 2008 08:45 P)

むぎたでし:

とむさん。
日本とアメリカとかで基本的な仕様が異なるのはいかんという法律になるとのことなので、PL法違反ってことになりますね。
取り合えず使い物になって良かったですね。
でもプリンタって、意外とノウハウの塊なのでE社、C社とかが幅をきかすのは仕方がない。
紙って見かけによらず、きちんと送るってのが難しいので、文字が印刷できるってのは大変。
しょうもない部品に精度がめちゃくちゃあったりするので、なかなか中国あたりでは作れない・・・・・。
我慢してつかうか、SEDでこけてどっかに買収されんかなって思います。
(September 19, 2008 08:56 P)

むぎたでし:

偽装派遣という奴ですが。
そんなもん昔からなんで、C社がってことはないと思います。アキバで自動車で、わややった話もあそこの派遣会社じゃあ、あるよなぁって思いましたし。（あおの会社は、現場で刃物を振り回した話とか、薬中、生活破綻者ばっかりとか、あんまり書けません。）
そんな事ばっかりしてるうちに、C社ってのは外資系ファンドが株主と成り果てましたので、リーマンとかモルガンさんがやばっくなってくると・・・・・。
株叩き売られて、にっちもさっちもいかなくなるのでは？
PL法で訴訟されたら、つっこみ放題だと思います。
(September 20, 2008 12:41 P)

むぎたでし。:

雇用条件は色々あるほうが良いのですが、小泉という人が「規制緩和ー＞わや（めちゃくちゃ）」にしたので、派遣という業種そのものが安い労働力の供給のみとなりはて、儲からないものと成り果てました。
結果、全体の質の低下がおこっておりまして、人材というものが不足している。
というのが今の現状ではなかろうかと。
小泉とブッシュはやっぱり「アホ」であるというのは、はっきりしてますけどね。後始末はどうするんだろ。
(September 25, 2008 07:57 P)

むぎたでし:

とむさん。PM-A840を買ってしまいました。以外に使い勝手が良いです。でもインクが高いです。
(November 02, 2008 01:44 P)

むぎたでし:

使っているのはUBUNTU8.10です。Debianのドライバがあったので、そのままつこうてます。Cannonだとドライバーには苦労しないんだけど、複合機が欲しかったのでかってしまいました。最悪、古いマシンをプリンターサーバーにしても良いのでと思っていたのですが使えるものなら何でもつかいますので。
(November 03, 2008 10:35 P)
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