February 19, 2008
東芝がHD DVD事業終了を正式発表
先週末からの話題といえば、東芝がHD DVDから撤退するとの報道でしたが、今日、とうとう社長が正式発表しましたね。NHKが土曜日に最初に報道して以来（東芝本体の幹部が意図的にリークしたという噂も）、「正式には何も決まっていない」とか「現場は何も聞いていない」とかのニュースも流れてきましたが（こういう時は、いつも、どこも、こういう反応ですね）、もうこれで公の話となりました。この撤退で、東芝は数百億の損失と言われていますが、早めの決断を投資家は好意的に受け止めたようで、撤退の報道がされてからずっと、東芝の株価は上がっています（笑）。東芝西田社長の発表は以下の通り。
「1991年に資本提携を行い、HD DVDサポートに関しても契約関係のあった米Warner Bros.から、2008年1月に突然の方針変更が説明され、残念ながら競争環境は変化した。これ以上HD DVD事業を継続することは経営に大きな影響が生じると判断し、HD DVD事業を終息させることを決定した。2007年12月末の段階では，次世代DVDプレイヤーの売り上げに占めるシェアは、当社の方が高かった。またパソコン搭載のHD DVDドライブも、これから増産を始めて一気にシェアを拡げる考えだった。そういう段階での（Warnerの）方針転換は寝耳に水であり、Warnerがいなくなった後に、HD DVDに固執して細々と続けるのでは消費者に迷惑をかける。競争という観点からも勝ち目は無いと判断し、事業を終息した。」
Blu-ray関係の製品を販売する予定はない、と言ったのが、せめてもの意地でしょうか（笑）
そろそろPS3でも買おうかなと思っていましたが、この報道は私の背中を押してくれそうです。もっとも、ゲームよりもBlu-rayプレーヤーとして使う機会が多くなりそうですが（笑。でも、私と同じ考え方の人が多いと思います。爆）。
過去の次世代DVD（Blu-rayとHD DVD）の記事をまとめたサイトがありますので、以下に記します。HD DVDって何だっけ？ と思った時の備忘録にしたいと思います（笑）。
・決着！「次世代DVD」規格争い 特設サイトオープン！
Comments
むぎたでし:
今回の一件では企業イメージがあんまり良くないですね。でも原子炉とか、半導体で儲けるからいいと言ってるけど。
半導体はとっくの昔にリストラをして、もう一度フラッシュで再チャレンジしてますが・・・・あんまり派手に人材を切り捨てたので、人材がないのと技術の永続性がないのが一番の問題。
でもHDDVDを買って、Blu-rayに改造するのも面白いかもと思っています。よくベータと引き合いに出されますけど、ベータは技術的に良かったといわれますが、反面テープの走行系に負担がかかる事とメンテナンス性が皆無に近いほどのメカの設計の悪さにはあまり言及されていませんけど。
Blu-rayはやっぱりよく考えられていると思います
半導体はとっくの昔にリストラをして、もう一度フラッシュで再チャレンジしてますが・・・・あんまり派手に人材を切り捨てたので、人材がないのと技術の永続性がないのが一番の問題。
でもHDDVDを買って、Blu-rayに改造するのも面白いかもと思っています。よくベータと引き合いに出されますけど、ベータは技術的に良かったといわれますが、反面テープの走行系に負担がかかる事とメンテナンス性が皆無に近いほどのメカの設計の悪さにはあまり言及されていませんけど。
Blu-rayはやっぱりよく考えられていると思います
(February 20, 2008 08:15 P)
hashy:
正に身内の話題なのでコメントします（爆）
1. 年明けのワーナーやウォルマートのBD宣言で、HD-DVD事業撤退はオセロゲームのように明らか。誰が経営者でも（技術畑出身者なら別）遅かれ早かれこの判断でしょう。
2. 西田社長（というか彼のブレーン）は策略家で、必ずマイナスとプラスのニュースをセットにして対応。前回は、有機ELテレビ商品断念とシャープとの事業提携を抱き合わせで発表。今回も、HD-DVD撤退と同時にフラッシュメモリの新工場建設を抱き合わせで発表。結果として「選択と集中」が確実に実行されているというイメージをステークホルダーに示せている訳で。
3. 「次世代DVDには勝者無し」という巷の意見。ネットの高速化が進む昨今、Video On Demandでコンテンツが好きなときに得られるならば、わざわざ次世代DVDに落とすニーズが何処まで有るか。また、ビデオテープの時代と誓って、今や記録媒体にはフラッシュメモリやHDDも大容量・低価格の選択肢として立ちふさがるしね。
1. 年明けのワーナーやウォルマートのBD宣言で、HD-DVD事業撤退はオセロゲームのように明らか。誰が経営者でも（技術畑出身者なら別）遅かれ早かれこの判断でしょう。
2. 西田社長（というか彼のブレーン）は策略家で、必ずマイナスとプラスのニュースをセットにして対応。前回は、有機ELテレビ商品断念とシャープとの事業提携を抱き合わせで発表。今回も、HD-DVD撤退と同時にフラッシュメモリの新工場建設を抱き合わせで発表。結果として「選択と集中」が確実に実行されているというイメージをステークホルダーに示せている訳で。
3. 「次世代DVDには勝者無し」という巷の意見。ネットの高速化が進む昨今、Video On Demandでコンテンツが好きなときに得られるならば、わざわざ次世代DVDに落とすニーズが何処まで有るか。また、ビデオテープの時代と誓って、今や記録媒体にはフラッシュメモリやHDDも大容量・低価格の選択肢として立ちふさがるしね。
(February 20, 2008 09:21 P)
YUMING:
＞今や記録媒体にはフラッシュメモリやHDDも大容量・低価格の選択肢として立ちふさがるしね。
確かに。私のまわりでもDVDに落としている人って未就学の子供がいるご家庭だけかも。
先日フラッシュメモリーを買いに行ったらますます安くなっていましたね。
確かに。私のまわりでもDVDに落としている人って未就学の子供がいるご家庭だけかも。
先日フラッシュメモリーを買いに行ったらますます安くなっていましたね。
(February 20, 2008 11:16 P)
tom:
むぎたさん、某S社のメカ設計の悪さが、いわゆる「Sタイマー」に繋がるのでしょうね（笑）。私も保証期間終了直後に壊れたハードが何台あったやら・・・。もっとも、それで新しいのに買い換える理由が出来るのですが（爆）。
(February 21, 2008 09:15 P)
tom:
hashyさん、身内のご説明、謝謝です。Blu-rayは、記録用よりも高画質の映画やTV番組などの配信用に使われるのがメインになると思います。電脳好きの私でも、今でさえ、DVDに焼くことは希ですからね。
(February 21, 2008 09:18 P)
tom:
YUMINGさん、フラッシュメモリの価格下落は本当に早いですね。消費者としては有り難いですが、たくさん入るので、落とした人から個人情報が流出したり、例のエディソンの事件のようなことが増えるのではと懸念いたします。私は最近買った8GBのメモリーには、ソフト的ではありますが、パスワードを設定しました。
(February 21, 2008 09:21 P)
hashy:
家電量販店のエディオン（エディソンじゃ無いよ！）は、同社グループ量販店で販売したHD-DVD製品について、BD製品に交換する受付を３月から始めるそうです。あ〜、死者に鞭打たないで・・・
(February 21, 2008 09:01 P)
tom:
hashyさん、T芝さんは「在庫は回収するけどユーザーに販売したものは回収しない」との方針だったと思いますが、HD製品に交換されたら販売店の在庫扱いになり、回収されるのでしょうね。。。
ところで、エディオンじゃなくてエディソン、昨日、香港に帰ってきて記者会見をしました。事実上、香港芸能界からの引退宣言もしましたね。
ところで、エディオンじゃなくてエディソン、昨日、香港に帰ってきて記者会見をしました。事実上、香港芸能界からの引退宣言もしましたね。
(February 22, 2008 06:45 P)
