November 15, 2006
からくり改善くふう展
今日は東京都立産業貿易センターで開催されている「第4回からくり改善くふう展 in Tokyo TPM改善事例発表会」に香港人エンジニアを引き連れて参観してきました。「からくり」、他の言語に訳す場合には適当な単語が見つからず困るのですが（英語の場合、gimmickとかtrickだとネガティブな意味合いになり適当じゃないので、単語ではなくKarakuriと書いて文章で説明してます。中国語の場合は「巧妙的」を使ってます）、上記展示発表会のパンフレットには、以下のように書かれていました。非常に的を得ていると思います。
【からくり改善とは？】
「現場オペレーターが知恵を出し」「手づくり」で製作し、その結果は「創造性が高く」他の見本となる「楽しい改善」。下記の条件を満たした改善を「からくり改善」という。
1．「メカニズムは単純シンプル」で故障・トラブル時の対応がしやすいこと。（物の重力、ゼンマイ、テコ、カム、光、糸、紐、歯車などが駆使されているもの）
2．「お金をかけない」改善であること（小額な材料費と少ない動力で作られている）
3．現場における３ム（ムリ、ムダ、ムラ）を退治した「作業改善」であること
4．その結果「品質向上、生産性向上、故障低減、保全性向上、点検が容易、物流効率向上、安全性向上」などの大きな結果が得られて改善であること
（芝浦工業大学 津村豊治 名誉教授による）
確かに、自然の力を利用した作品、一つの動作（input）で複数の動作(output）を得られるようにした作品、確認用のメーターなどにOK/NGとかのマーキングを目立つように間違えづらいように見える化した作品などが非常に多く、興味をそそりました。但し、同行した香港人エンジニアに感想を聞くと、「これはうちでも使える」「これはうちでは使えない、あまり効果がない」と短絡的な印象を言ってきたので、「重要なのは、そのコンセプト。如何にお金を掛けないで、如何に自然の力（重力など）を利用し、如何に一つの動作（input）で複数の動作(output）を得るかが重要だ」と諭しました。上記のような印象、典型的な（弊社の？）香港人のものの捉え方です（笑）。
尚、会場で売っていた「からくり改善大事典
其のニ」を買いました。264の事例が載っている其の一の進化版で131の事例が詳細のイラストと共に載っています。但し、価格は18,000円！もちろん、会社の経費です（笑。因みに、其の一は31,500円でしたが、これも数ヶ月前に会社で買い、日本語通訳さんに毎週2ページを中国語に訳して貰って関係者に配布しています）。
また、映画や展示会などの影響されやすい私は（爆）、帰りに丸善で以下の本を買いました。これは自分への投資なので自費です（笑）。
Comments
YUMING:
いつも素晴らしい本を紹介していただきありがとうございます。
先日のシンプリシティがそろそろ読み終わりそうだったので、グッドタイミングでした。
先日のシンプリシティがそろそろ読み終わりそうだったので、グッドタイミングでした。
(November 16, 2006 09:37 P)
おちゃ:
こんばんは。
初めてコメントさせて頂きます。
からくりってcontraptionとかはだめですか？
モノ的にはclockwork mechanismとも呼びたい気もします…
日本語では機関と書いてからくり、中国語でも通じると思います。
江戸期では機巧と書きますが、これだと中国語でテクニックの意味合いなので
遠くなってしまいますが…。
そういえば、からくり箱の事をChinese Boxと呼ぶらしいです。
由来は不明ですが。
初めてコメントさせて頂きます。
からくりってcontraptionとかはだめですか？
モノ的にはclockwork mechanismとも呼びたい気もします…
日本語では機関と書いてからくり、中国語でも通じると思います。
江戸期では機巧と書きますが、これだと中国語でテクニックの意味合いなので
遠くなってしまいますが…。
そういえば、からくり箱の事をChinese Boxと呼ぶらしいです。
由来は不明ですが。
(November 17, 2006 01:43 P)
おちゃ:
すみません間違えました。
中国語では機巧は通じませんね。
技巧でテクニックの意味でした。
中国語では機巧は通じませんね。
技巧でテクニックの意味でした。
(November 17, 2006 01:45 P)
tom:
YUMINGさん、不客気
尚、「マネーロンダリング」という先に買った本を読んでいたため、上記二冊とも、まだ全然呼んでいません（笑）。
尚、「マネーロンダリング」という先に買った本を読んでいたため、上記二冊とも、まだ全然呼んでいません（笑）。
(November 18, 2006 10:24 P)
tom:
おちゃさま。ブログでは初めまして、ですね（笑）。
contraption、確かにいいかも知れませんね。尤も、見慣れない単語なので、日本人と同じくらい単語力の少ない弊社のメンバーでは俄には分からないと思いますが・・・（爆）。でも、こういうときに中国圏だと漢字と併記してより分かり易くする技も使えますが。。。
私もおちゃさんのように広東語も上手くないたいです。
contraption、確かにいいかも知れませんね。尤も、見慣れない単語なので、日本人と同じくらい単語力の少ない弊社のメンバーでは俄には分からないと思いますが・・・（爆）。でも、こういうときに中国圏だと漢字と併記してより分かり易くする技も使えますが。。。
私もおちゃさんのように広東語も上手くないたいです。
(November 18, 2006 10:29 P)
麦田です:
からくり改善ですね。やり始めると面白いです。全自動麻雀卓ってオールメカでやっていたんですよ。設計者というか発明者と一緒に仕事をしていたので面白かったです。
そういう冶具を作るのが開発の最初だったりします。
そういう冶具を作るのが開発の最初だったりします。
(November 19, 2006 09:56 P)
tom:
麦田さん、
オールメカ、しかも動力も可能な限り少なく、という発想が、今回同行していた香港人エンジニアにも中々理解されないので、まだまだ余談を許しません。
オールメカ、しかも動力も可能な限り少なく、という発想が、今回同行していた香港人エンジニアにも中々理解されないので、まだまだ余談を許しません。
(November 20, 2006 07:37 P)
