途夢郷どっと混む

February 28, 2021

技術者にとって必要な中国語

ムック本『中国で働くエンジニアが語る勉強のツボ』の最後です。この記事を執筆した時から15年経過し、今や世界的にトップレベルの産業や技術に多くの中国圏の人達が幅広く関わっていますが、彼らと親しくなって交流を深めるのに中国語は役に立つと思います。日本語を話す外国人がいると親近感が増すとの一緒ですかね。

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ツボ5：技術者にとって必要な中国語
さて、これまでは一般的な中国語学習の方法などについて述べてきましたが、今度はビジネスシーンにおける中国語についてお話していきたいと思います。

私はエンジニア、技術者です。技術者が使う専門的な中国語といっても、実は外来語をカタカナ表記にして和製英語にしてしまう日本語よりも、中国語のほうが実際のものの意味や用途を表した漢字を組み合わせて言葉にした単語が多く、漢字の意味がわかる日本人の場合、中国語表記をみれば大体の意味がわかり、それが日本語の何に当たるのか想像できる場合が少なくありません。たとえば「E-mail=電子郵件」、「Intercooler=中間冷却器」など。逆に言えば、いざとなったら筆談で相手に自分の意志を伝えることは、たとえ専門分野の技術用語でも、一般的な中国語と同様に可能です。

また、日本の技術用語も外来語=カタカナ英語が多いように、中国語圏の国の技術者も、英語で言われたり書かれたりすれば、よりスムーズに意思疎通が図れます。その意味で、技術用語の日本語・英語・中国語の対応表を作っておくととても重宝します。

これを読んでいる方が仮に中国語圏の国のエンジニアと実際に仕事をするようになった場合ですが、その場に通訳がいたとしても、通訳に任せてただ通訳の話を聞いているだけでなく、ミーティングの時に耳に残った中国語の単語を書き留め（適当なピンイン、或いはカタカナ表記）、会議終了後に通訳か英語が堪能なエンジニアに中国語の表記と意味を確認すると、自分のデータベースをより早く増やせると思います。

会議中に頭の上を飛び交う意味不明の中国語に胃が痛くなる思いをした日々もありましたが、その会議を利用し、自分なりのデータベースの構築を毎日繰り返したことが、中国語を比較的短期間で現在のレベルまでマスター出来た要因だと思っています。エンジニア同士で同じカテゴリーの仕事をしている場合には、数週間会議を聞いていれば、その中でやり取りされる単語も出尽くしてくるので、中国語でも意味が8割方聞き取れるようになると思います。

ツボ6：専門用語の習得の前に
「技術者に必要な中国語」、つまり専門分野の技術的な中国語を身につけることはもちろん大切なことなのですが、仕事をする際には、曖昧な返事や指示の仕方をせず「Yes/No」、「Do/Do not」などの意思表示をはっきりさせることが何よりも重要だと感じています。これは中国語圏だけに限らず、英語圏も同じです。

よく言われることですが、ひとたび日本を出ると、日本人独特の曖昧さ、遠慮、謙譲は美徳とはされません。まずは自分が言いたいことは、はっきりと、また出来るだけ詳しく伝えられるよう、普段の仕事の時から留意することが大切です。

日本で仕事をする場合は、「あ、うん」の呼吸や、「5言えば10をやってくれる」ことを期待出来ますが、中国語圏の場合、基本的には10の事をやってもらうのに12くらいのことを説明し、何度も進捗をチェックしないと、自分の要求したモノと違うモノが出来てしまったり、目標日程に間に合わなくなったりしてしまいます。また、チェックに関しても口頭で聞くと「没問題（ノー・プロブレム）」と返事が返ってくる場合がほとんどですが、この「没問題」ほど信用できない言葉はないので、必ず自分の目で現物・現実を確認するようにしましょう。

最後に、中国語の学習のみならず、すべての語学の勉強にあてはまることと思いますが「語学の勉強に王道なし」、地道な努力と実践あるのみです。一気にうまくなろうとせず、毎日コツコツと続けていれば、いつかその努力が実を結ぶ日が来ます。
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これで終わりですが、あらためて「漢字が分かる日本人は、中国語を勉強するのには圧倒的に有利」だと思っているので、中国語、勉強しないと損かもですよ（笑）。出来るようになると、世界の人口の1/4くらいの人と話せるようになりますからね。

23:09:00 | tom | | TrackBacks

February 27, 2021

DVDをフル活用しよう

昨日の『中国で働くエンジニアが語る勉強のツボ』の続きです。日記のタイトルですが、正確には本の中では「VCDやDVDをフル活用しよう」だったのですが、VCD（Video CD）なんて今時わからない人が多いと思うので（笑）、日記のタイトルはDVDだけにしました。

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ツボ3：VCDやDVDをフル活用しよう
さきほど「中国語が上手くなりたければ、毎日続けることが大事」と述べましたが、何事も楽しくなければ長続きしませんよね。では、学習を長続きさせるためにはどんな工夫をすればいいのか考えてみましょう。

私はVCDやDVDといったソフト、テレビ番組をフル活用しました。ご存知の方も多いと思いますが、中国語圏（中国・香港・台湾）の映画は一般的に画面下に中国語の字幕が出ます。そういったVCDやDVDをインターネットなどを通じて購入し、それを見ながら中国語表記とその発音を照らし合わせれば、発音の感覚をつかむことができます。また、教科書的ではない日常会話がどんなものかを知ることができ、一石二鳥です。

なお中国語圏の国に住んでいる場合、普通のテレビ番組も字幕付きのものがほとんどなので、VCDやDVDをわざわざ買わなくても、テレビを見るだけで勉強できます。「なぜ中国語圏の国で放送している番組なのに中国語の字幕が必要なの？」と素朴な疑問をお持ちになる方も多いでしょう。それは先ほども述べたように、地方ごとの訛りへの対応です。つまり、華南地区の人が話す中国語（普通語）を華北地区の人が理解出来ない場合があるので、字幕をつけ、訛っていても理解出来るようにするためにそうしているのですね。

中国語初期の段階では、「聞き取れなくて意味が分からない中国語の映画や番組を見ていても退屈で長続きしないのでは？」と心配される方もいるかも知れません。これはあくまでも私の感覚ですが、日本人でしたら漢字が理解でき、中国語の漢字の意味と日本語の漢字の意味は八割方同じなので、字幕の中国語を見ていれば、意味も大体わかると思います。

ただし、この方法だけに頼っていると中国語を目で覚えてしまう恐れがあり、聞き取りの力が弱くなってしまうかも知れません。それを補うためには、中国語のラジオを聞くのが有効です。繰り返し聞いていると、自然とラジオから聞こえてきた単語が頭に漢字としてイメージでき、意味も瞬時にわかるようになってきます。日本に住んでいる場合、中国語のラジオを聞くのは難しいかも知れませんが、その場合はVCDやDVDの字幕を消すか、なるべく字幕を見ないようにして見ると、耳を鍛えるのに効果的だと思います。

ツボ4：四声に敏感になりすぎない
そうしてある程度中国語に慣れてきて、VCDやDVDの内容も何となく聞き取れ、意味も大体理解出来るようになったら、積極的にどんどん使う（話す）ことが大切です。最初にも述べましたが、語学の上達の肝は、何度も繰り返し使う、毎日使う、という事が一番重要です。そうしなければせっかくマスターしてもあっという間に忘れてしまいます。

それはわかっていても、四声に敏感になるあまり、積極的に使う気にならないという人もいるかもしれませんね。中国語には四声があり「発音を間違えると違った意味になり通じない」ということはよく言われることですが、それが「中国語はむずかしい」という先入観につながり、中国語を積極的に使う妨げになってしまっているとすれば残念なことです。

中国語は一つの漢字に対して基本的には発音は一つなので（二つの場合もあります）、日本語の漢字のように基本的に音読みと訓読みがあり、漢字によっては5つも6つも読み方がある言語に比べたら覚えるのは比較的容易なのではないか、と思います。しかも「へん」違いで「つくり」が同じ場合には、読みも四声違いで同じ場合が多く（例えば、請、情、青は皆「チン」です）、初めて見る漢字でも、ある程度ピンインを予測することが出来ます。

また、訛りの影響で中国人でも四声が正しくない場合が少なくありません。そんな状況のなかでも、文法が極端に間違っていなければ、その時の状況や文脈をとらえて意味は通じます。ですから、四声の間違いを必要以上に恐れずに、積極的に中国語を使い（話し）ましょう。
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文中に「日本に住んでいる場合、中国語のラジオを聞くのは難しいかも知れませんが」と書きましたが、今は『NHK WORLD RADIO JAPAN News』のChinese NewsをPodcastでランニング中に聴いています。日本の主要ニュースを中国語で伝えているのですが、ほぼほぼ内容が分かっているニュースが多いので、どのニュースを中国語でどう伝えているのか分かり易くてお薦めです。

次回が最後です。

23:16:00 | tom | | TrackBacks

February 26, 2021

中国で働くエンジニアが語る勉強のツボ

ということで、原稿執筆依頼を受けて締め切りまでに書き上げて提出し、出来上がったムック本が『中国語マスター＆働くキャリアガイド』でした。既に絶版なのでAmazonでも中古のしか買えませんが、私が書いた原稿の部分は『★楽しく、目標を持ってマスターをめざせ！「学ぶ」』というコーナーで「中国で働くエンジニアが語る勉強のツボ」として載っていました。

全部一気に載せると超長くなるので、数日に渡って紹介します。なお、本に載った時には私が提出したオリジナル原稿とは結構変わりました。依頼された出版社の人が校正してしてくれ事前に見せられましたが、「さすが！」だと思いましたよ。なお、2004年の末に書いた内容なので、背景もその当時だと思って読んで頂ければ幸いです。

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ツボ1：基本の「き」は日本で勉強するのがオススメ
私はプロフィールにもあるとおり、マレーシアでの5年間の駐在を終えるころ、ちょっとした経緯があり、縁あって台湾に赴任しました。それまで台湾には行ったことがなく、中国語もまったく出来ない状態でした。かといって、中国語ができなければ仕事にも生活にも支障をきたします。そこで、台湾で暮らし始めてすぐに、台湾人の先生にマン・ツー・マンでついてもらい、中国語の勉強を開始しました。

あるとき「shi」「chi」「zhiiなどの巻き舌を使う発音、「an」と「ang」の違い、「en」と「eng」の違い、「chang」と「cheng」の違いを教えてもらいました。私はその発音がそれぞれ違うのか、口の形や舌の位置はどうすればいいのかを知りたかったのですが、先生は生まれてからずっと中国語を話しているわけですから、当然のことながら、その音を出すために口の形をどのようにして、舌の位置を何処に置けばよい、などと意識して話しているわけではありません。

先生にしてみれば、意識してもいなかったことをうまく説明できるはずもなく、ただ発音を繰り返してくれるのみなのです。当時は「困ったことになった、基礎だけでも日本で勉強してくるんだった」と後悔したものです。仮に、中国語をマスターしている日本人の先生に教わったなら、その先生が身につけたものではなく、中国語を「勉強」して出来るようになった発音ですから、口や舌の使い方を具体的に"日本語で"説明することができます。これから中国語圏で一から中国語の勉強をスタートさせようと考えている人には、基本の「き」は日本人に教えてもらうことをおすすめしますね。

また「中国語」とひとくちにいっても、中国人の話す中国語（普通語）は、地方ごとにそれぞれ訛りがあります。日本人で中国語を教えられるレベルの人が話す中国語は、より標準的な中国語に近いことが多いと思いますので、自然な発音の中国語を身につけるには、中国語を勉強する特に初期の段階は、日本人の先生から教わるのがベターだと思います。ちなみに、私の中国語は思いっきり台湾訛りです（笑）。

ツボ2：繰り返しが何よりも大事
現在は、日常会話は問題なくこなせるようになりましたが、私の中国語の勉強のプロセスをひとことで表すなら「実践の中で覚えた中国語、必要に迫られて覚えた中国語」ということになると思います。語学の上達には毎日繰り返し使うことが非常に重要だと思いますが、私の場合、中国語圏で働き、生活することで、嫌でも中国語を使わなければならない状況にあったので、その意味では非常に恵まれた環境だったと思っています。

私もそうでしたが、ある程度の年齢を過ぎると一つ単語を覚えるのにも、子どものようにすばやく吸収、というわけにはいかなくなります。これをカバーするためにも、少しの時間・量でもいいので、毎日、必ず中国語に触れるということが非常に重要だと思います。

では、毎日中国語に触れるにはどうすればいいでしょうか? 一番効率的な方法は、私のように中国語圏の企業に飛び込み、周りに日本人がいない環境の中で中国語しか使えない状況に自分を置くのが一番いいと思いますが、これは誰しもができることではありませんね。

ですが、ビジネスが中国を中心にして回り始めている昨今、日本の会社にいても仕事で中国語圏の企業と接する機会が増えてきていると思います。もし自分の会社がそのような状況にあるのなら、駐在のチャンスがあれば積極的に手を挙げる、中国系企業の担当者になったなら、まずは仕事を通して人脈をどんどん作り、後に仕事抜きで個人としてつきあえる友人をつくる、など自らチャンスをつかんで欲しいと思いますね。友人ができてメール交換やチャットなどをするようになれば実際の中国語に毎日触れることが可能になりますから。

学生の場合は、機会があれば中国語圏に留学し、現地で中国語を学習するのがベストだと思います。今は就職難でなかなか自分の希望したようにはいかないこともあると思いますが、状況が許すなら、無理にあせって就職しないで、数年間（最低2年）中国語圏で中国語を勉強し、中国語運用能力をアピールしながら新たに就職活動をすれば、今よりも有利になるのではないかと思います。もちろん、現在は社会人でも会社を一旦辞めて中国語をマスターしたいという人にも留学は有効な手段だと思います。

現地に行くのはむずかしい、中国語圏の企業と関係する機会もない、という人は、中国語圏の人が参加している異業種交流会やサークルなどに参加してみるのもいいと思います。大切なのは、自分から動くということです。
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次回へ続く・・・

23:10:00 | tom | | TrackBacks

February 25, 2021

原稿執筆のお願い

昨日の日記に「その中のキーワード”技術者の立場”でメールを検索した」と言及しましたが、その時にヒットしたのが、香港の会社への転職の経緯以外に、某出版社から原稿の執筆をされメールです。もうすっかり忘れていましたが、2005年3月の日記に書いたこのムック本への原稿執筆依頼でした。

半世紀過ぎた人生を振り返る意味も含め、依頼された時の状況を記しときます。
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はじめまして。私はI出版の〇〇と申します。
さて、突然ですが、このたび、途夢様に原稿執筆のお願いをしたく、ご連絡させていただきました。

私どもは、2005年２月の下旬に『中国語をモノにする活かして働くキャリア・ガイド』（仮）を発行する予定です。
本誌は、日本、日本人にとって顕在的・潜在的に大きなビジネスチャンスである「中国」というフィールドで活躍できることを目指す、学生やビジネスパースンを主なターゲットとしたキャリアマガジンです。（ご希望でしたら、後ほど企画書をお送りします）

構成としましては、「中国語を学ぶ、働く、楽しむ」という三部構成で、いかに中国語を身に付け、どのように仕事に活かし、そして中国の文化や商習慣をふまえて中国人との交流をいかに楽しみ実りあるものにするかを提案し、中国語を媒介とした職業選択のミラクル・ワールドをレポートしていきます。

そのなかで、「わたしのこんな勉強法がオススメ」（仮）と題しまして、中国語を使って仕事をしていらっしゃる方に、自分が採ってよかった勉強法、していればよかったと思う勉強法等を指南していただくページを設けます。

途夢様のサイト「技術者のための中国語講座」を拝見しまして、技術者の立場から、現場での中国語の習得法、勉強法ついて、ぜひ執筆していただきたいと考え、ご連絡させていただきました。

つきましては、途夢様が経験上いいと思われる、中国語の効率的な勉強法について、原稿の執筆をお願い申し上げます。

構成として、現段階の案は（暫定案ですので、変更する可能性があります）
1. 効率的な中国語学習のポイント（概論）
2. 技術者にとって必要な中国語とは
3. 途夢様が考える中国語学習法の一番の肝
4. 途夢様の簡潔なpersonal history
という流れで考えております。なお、途夢様のサイトもあわせてご紹介させていただきます。

ボリュームは、5000字～5500字程度を予定しております。謝礼につきましては、１ページあたり●●（税込）で、現段階では４ページを予定しております。お引き受けいただける場合の締切は、私どもの希望といたしましては、１月５日（水）頃を考えております。（もちろん、途夢様のお仕事の都合にあわせることは可能です）

突然のお願いで、大変恐れ入りますが、ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。まずは略儀ながら書中をもちましてお願い申し上げます。
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そして私の返事は、、、

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はじめまして。メルマガ「技術者のための中国語講座」を発行している「途夢郷」こと佐藤と申します。このたびは、貴重なオファーを頂きまして大変有り難う御座いました。

内容的にも報酬的にも非常に魅力あるご企画ゆえ、是非引き受けさせて頂きたく宜しくお願い致します。

メルマガやブログでは既に報告しましたが、3年10ヶ月勤務した台湾企業を11月30日付けで退職し、1年8ヶ月単身で住んでいた広州を離れ、今は家族が住む台北に来ております。新年1月から香港の会社（工場は中国東莞）に入社しますので、それ以降は家族と一緒に香港に住むことになり、今は引越の準備をしているところです。

引越の準備とは言いましても、実際は1ヶ月も掛かるモノではなく、せっかくの転職の間を利用してのんびり過ごしているのが実情です。従いまして、1月5日の締め切りは問題ないと思います。なるべく年内に原稿を書き上げられるようにしたいと思っていますので、宜しくお願い致します。

取り急ぎ以上です。
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既に絶版になっている書籍ですが、せっかくなので、内容に関しても後ほど紹介していきたいと思います。

23:43:00 | tom | | TrackBacks

February 24, 2021

香港の会社に入った時の縁

昨日の日記「人と人との不思議な縁」ですが、実はネタが中々思い浮かばず、その日のゴルフで急に思い付いたことを書きました。しか～し、日記（ブログ）のリンクを張ったFacebookへの投稿にしては、普段の3倍くらい多くのかたに「いいね」を押して頂き、良い意味で驚きました。

その日記を書くときに「台湾で知り合ったHさんとの御縁って、いつから始まったのかなぁ？」と思ってメールを検索したのですが、今リビングのMacBook Airを開いたらメールアプリはそのままの状態になっていて、私が台湾の会社から香港の会社に転職した後にやりとりしたメールが一番上に来ていました。

もう16年前のメールですが懐かしくなったので読み、その中のキーワード「技術者の立場」で検索すると、今度は香港の会社に転職する時に送信した「転職と転居予定のお知らせ」のメールで、S社時代の同僚T君との転職相談のような内容のメールがヒットしました。

それには、香港の会社に転職した時の経緯がこと細かく書かれていたので、恥ずかしながら備忘録も兼ねて今日の日記に書いときます（長文注意）。なお、社名と人名は伏せ字にし、適宜（　）で補足してます。

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私は、転職は結婚と同じで「縁とタイミング」だと思います。実際、私が台湾L社に来て習得したのは中国語だけで技術的には後退していますが、今回のような話が突然降って沸いてきました。私は”神のお告げ”的な偶然を信じる方なのですが、実は今回は、その偶然が非常に多かったのです。

1. 10月11日に隣の台湾L社の工場で次に配属になる部署Dに行き、たまたま見たお客さんの看板で日本のT社の社長が来ることを知った（私は面識はありません）。
2. そのT社の社長が翌日香港でIさん（S社時代の恩師）に会い、L社の広州工場に行ってきた事をIさんに話した。
3. Iさんが私の事を思い出した。
4. IさんがT社の社長に、「L社からJ社のOPUの話を聞いているか？」と尋いた。返事は「No」。
5. Iさんは「途夢郷の会社は上手くいって無い」と思い（実際、閉鎖が決まりましたが）メールをくれた。

6. Iさんが勤務する香港の会社は、私が広州で台湾企業に勤務し続ける限り実現することが難しい「家族と同居」を実現出来るので大いに心が動いた。
7. 香港やシンガポールのようなアイランド都市が好きで、前から香港には住んでみたかった。
8. J社広州の閉鎖が決まり、正式に異動する直前にこいう話が来たのも何かの縁？
9. 次の部署DではL社の日本法人である日本Lが絡んでいたので、そこの営業の日本人と事前挨拶で話をしたが、偉そうで印象が悪かった。
10. 部署Dでは思ったよりも簡単な仕事を任されそうだった。

11. 今なら対外的に私の異動は公になっていないので、L社も顔が潰れない。
12. 18日に香港への出張があったので、事前に香港入りし17日にIさんと面談する機会を得た。
13. 18日から部署Dで仕事を開始しようと思っていたのに、同僚の急な台湾帰任で、その後も10月いっぱいJ社にいる事になり、考える余裕が出きた。

これだけ出てくると、神様のお告げ以外の何物でも無いと思いませんか？（自分に良いように考えているだけかも知れませんが・・・）

恩師であるIさんは18日から蘇州に出張との事だったので、取り敢えず、PCの中にあったレジュメをすぐにIさんと香港の会社の会長、そして人事部長に送り（台湾に帰省していた時に、同僚の薦めで会った人材バンク用に英語のレジュメを作っていたのが、そのまま使えました）、その後、帰りの電車の中でIさんから電話があり、会長と20日の夕方から面談する事になりました。

会長との面談は、約40分間の3/4くらいは会長さんが話していたような気がしましたが、彼等の必要としている人材と私の経験やスペックがほぼミートしてると受け止めて頂いたようで、私が要求している条件（今と同等以上＋香港での家賃会社持ち）は呑んでいただけるようなので、あとは香港で就労ビザが取れるか否かだけが懸案でしたが、それも確定したので香港のS社への転職を決め、台湾L社にも辞を表しました

繰り返しになりますが、今回の場合は”御縁”を非常に強く感じます。香港でも、Iさんとの待ち合わせ場所に早めに着いたので、その辺の電気屋を徘徊していたら、そこで偶然Iさんに会いました。その近辺はとても人通りが多いので、待ち合わせの場所で会おうとしても中々会えないようなところなのに、街でばったり会うとは「やはり今回の縁談は引力が強いな」と改めて思ったのです。

家内も特に反対する様子もありませんでした。というのは、Iさんは我々の結婚式の主賓代表の挨拶をしてくれた人だし、マレーシアのペナン時代にIさんが私よりも後に副社長として赴任して来た時には、赴任者の家族も交えて歓送迎会などの宴会をよくやったので、家内もIさんのことはよく知っています。そういった意味では、台湾L社へ行く時より心配してないのかも知れません。

今回の急展開が吉と出るか凶と出るかはわかりませんが、香港S社の会長は香港電子業商会の会長もしているとのことなので、そこでまた人脈を広げられるのではと期待しています。

大変長くなりましたが、今回の転職の背景詳細でした。今年分の里帰りのチケットをまだ使っていなかったので、日本には12月に行くかも知れません。その時に酒を飲みながら話しましょう。
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23:47:00 | tom | | TrackBacks

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