October 11, 2017

忖度

生まれてから昨年までの半世紀以上、私の生活の中では目にしたり使ったことも無かった『忖度』という漢字を見ても、未だに「そんたく」という読み方が俄かには出て来ないのですが、、、今年の流行語大賞になるのでしょうか?

森友学園問題から始まり加計学園問題に展開するなかで、『忖度(そんたく)』という言葉が頻繁に出てきましたが、何となく「暗黙の了解」や「場の空気を読む」的に理解していました。あらためてググると、以下のような説明でした。
・デジタル大辞泉:他人の心をおしはかること。また、おしはかって相手に配慮すること。
・大辞林 第三版:他人の気持ちをおしはかること。推察。

森友学園問題や加計学園問題とは毛色は違いますが、「暗黙の了解」や「空気を読む」ということでは、最近新聞を大きく賑わせている超一流企業の品質問題、「日産自動車での無資格者の完成車検査問題」と「神戸製鋼での性能データ改竄問題」から、再び『忖度(そんたく)』という単語を思い出さずには要られませんでした。

デジタル大辞泉や大辞林の説明を見ると、「空気を読む」という意味とは若干違っていそうですが、「別に品質には問題無い」「長年これでやってきたから大丈夫」「大した事じゃ無い」というような「暗黙の了解」が今回の問題の発端だったのではと思います。

正直、理系目線では「各々のプロセスや部品単体である程度の安全係数や余裕度があり、組立完成状態で品質を満たせば実使用上は問題なく、逆に、個々の部品に品質を追求しすぎると過剰品質で高価になり競争力が無くなる」と思ったり、「資格がなくても同じ作業標準書に従って、同じ検査装置で同じ検査するんだから実使用上は問題無いし、検査員不足で納期が長くなり、お客さんを待たせるよりはマシ」とも思っちゃいますが、ルールがある以上、それを守らないのはアウトですよね。

一方で、もし過剰品質だと思ったり、効率的ではない、お客様視点ではないと思って改善する必要があると思っていたら、先にルールを変える働きを仕掛けるのが大企業の役目だとも思いますが、大企業であればあるほど"事勿れ主義"になる可能性が高いと思うので、そういった働き掛けをせずに、"忖度"の範疇で対応しちゃうのでしょう。

とはいうものの、今回のニュースは世界的に見ても「日本=高品質」「日本=信頼できる」という定説や神話を根底から覆す可能性もあるので要注意だと思いますし、"氷山の一角"ではないことを切に祈ります。


Posted by tom at 11:18 P | from category: 生活情報 | TrackBacks
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