September 30, 2016
コンサートのプレトーク
今日はドイツ人の父と日本人の母を持つ美人ピアニスト『アリス＝紗良・オット』のピアノリサイタルが初台の東京オペラシティ コンサートホールであり仕事帰りに拝聴して来ましたが、今回の同行者は、現役でオーケストラに属して活動しているバイオリニストとフルーティストのお二人。19時開演なので18時45分くらいに着くように行こうと思っていると、バイオリニストの元同僚から「18時20分くらいに着けそうだけど、プレトークには間に合わないかも、、、」とのメッセージが来ましたが、わたし的には「プレトークって何？」でした。
東京オペラシティ コンサートホールのサイトからプログラムを見てみても何も書いていないので、Googleで"プレトーク"を検索してみると、コンサート開始前に指揮者や演奏者が当日のプログラムなどに関して説明したり語ってくれたりする時間なのだそうです。
ということで私も18時15分までに着くように行き、バイオリニストHさんと落ち合ってアリス＝紗良・オットちゃんのプレトークから観ましたが、司会者用も含めてピアノの前に2脚のソファーが置いてあり、リラックスしたジャージ的な格好で出て来た彼女は、開始早々「胡座（あぐら）かいて良いですか？」とのことで会場爆笑。椅子に胡座をかいて座ってサイン会している写真を見たことがありましたが、ホント、自然体です。
プレトークでは、Twitterで募集した質問に答えるコーナーがありましたが、「ピアノを動物に例えると何？」という質問に対して、「動物園！」と答えていました。この回答が絶品で、確かにこの日の演奏でも感じたのですが、ピアノは小さな音で1匹だけのリスにもなれるし、大きな音と音が重なって象やライオンの群れのようにもなれるし、まさに動物園のようでした！ ちなみに、彼女は自分を動物に例えると「じゃじゃ馬」だそうですが、納得です（笑）。
1年半前に彼女のリサイタルを初めて鑑賞した時に驚いたのが裸足だったことですが、今日も同様に裸足で演奏してましたよ（笑）。前半の『グリーグ：抒情小曲集より』と『グリーグ：バラード作品24〜ノルウェー民謡による変奏曲形式による』が白のドレスで、後半の『リスト：ピアノ・ソナタ ロ短調』が黒のドレスと、楽曲に合った出で立ちで登場。
特に、本人も「演奏するのは相当なストレスになる」と言っていた黒のドレスでのピアノ・ソナタ ロ短調は、照明が消された真っ暗なホールの中にスポットライトを浴びた彼女とピアノだけが浮かぶ幻想的な演出でしたが、荘厳でレクイエム的な感じで素晴らしかったです！
彼女の折れそうに細い身体（お姫様だっっこしたら超軽そう、笑）の中の何処に、50分以上もピアノを弾き続けられる体力があるのかって感じですが、「ドイツ人のお父さんの遺伝で足と手は大きい」とプレトークで言っていたので、男性的で力強い演奏が出来るのには納得しました。コンサートでのプレトーク、今後は要チェックです。
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