June 03, 2017

自律移動型ロボットとネットワークロボットの現在と未来

今日は、自分が4年間学んだ生田キャンパスで行われた公開講座を聴講してきました。標題のようなタイトルなので何やら難しそうですが、受講に際しての私のモチベーションは、Facebookとブログのネタ探し、そして約30年前に学んだ懐かしのキャンパスに行くこと(笑)。

講座は2部構成でしたが、ハード的な内容の『自律型移動ロボットの現在と未来』の講師は、明治大学理工学部機械工学科教授兼、SEQSENSE株式会社のCo-Founderで取締役CTOである黒田洋司博士。東京大学大学院工学系研究科船舶海洋工学専攻マスターで、博士(工学)日本学術振興会特別研究員、理化学研究所研究員、東京大学生産技術研究所研究員として現在も水中ロボットの研究に従事、JAXAの共同研究員に着任し、惑星探査ローバ、はやぶさ、はやぶさ2等に携わっていて、マサチューセッツ工科大学の客員准教授でもあった、この世界の凄い人です。

一応(笑)理系であり、自動運転車やAI(人工知能)にも大いに興味がある私にはとても興味深く有意義な内容でしたが、いつものように備忘録としてメモメモ。

・移動ロボット(フィールドロボティクス)の応用先は、これまでは軍事用が圧倒的だったので、日本では異端だった
・東日本大震災で無人放射線観測ロボットが脚光を浴びるが、現場までの投入には至らなかった(大人の事情で)
・過酷な条件の火山観測ロボットは、生田キャンパスから遠隔で操作している
・グーグルカーの元はスタンフォード大学の研究
・自動運転自動車はアメリカとドイツが圧倒的に進んでいる
・日本でも今年の6月1日にやっと、無人自動運転の公道実験の許可基準を警察庁が公表した

・この手の開発にはベンチャーキャピタル(VC)が重要だが日本は圧倒的に少ない
・USでは過去に全体の0.2%しか企業価値がなかったベンチャー的な会社(Google、Facebook等々)が、今では21%になっている
・都市の規模に対するベンチャー企業の数では(人口比)、東京は欧州の1/10程度。USのシリコンバレーと比べると1/210
・ロボット産業が国の新成長戦略素案に入り、NEDOの支援のもと明治大学がTISと組んで実用化。
・黒田教授がSEQSENSE社を創業し(今回の会場、地域産学連携研究センターの2階に間借り)、大学発のスタートアップベンチャーとなる

・狙いは警備事業。3兆円規模の産業である一方、正社員であることが必須で訓練や証明が必要。成り手が少なく高齢化
・労働人口の減少、東京オリンピック、インバウンド、テロの増加等々で、市場は大きい
・自律スキャナで3次元の地図を作り、周りの人の移動予測をしながら動くロボットを実用化
・渋谷のスクランブル交差点にロボットがいる世界は近い

第二部は『クラウドロボティクスと自律移動ロボット』で講師はTIS(株)戦略技術センター主査の佐伯純さん。こちらはハードではなくソフトウェア的な内容です。なお、TIS INTEC Groupは元々東洋情報システムという名前で、銀行系のリテール決済をやって来たとのこと。こちらのメモメモは、

・ロボットというと、特に日本ではドラえもんのような万能ロボットをイメーイする人が多い
・実用的なロボットは、R2D2やC3POのような役割分担や、思考戦車攻殻機動隊のように連携して情報共有するロボットである
・”モバイルロボット”とはロボホンのことではなく、”移動ロボット”のことである
・EUのRoboEarth Projectに出てくる”ラピュータ”は、宮崎駿監督のアニメからイメージされたとのこと
・クラウドで繋がることのメリットは、潤沢な計算能力の活用や機能選択の柔軟性。ロボット上ではできない大規模なシミュレーションが可能
・ロボットは相棒? or 道具?


23:04:00 | tom | comments(0) | TrackBacks