April 27, 2007

トラウマ克服&香港社交界デビュー?

以前、「超えなくてはならないトラウマ」というタイトルで日記を書きましたが、それが本日行われ、無事超えました(笑)。

実は、弊社の会長の推薦で香港生産力局からセミナーの講演を依頼されていたのでした。聴衆は何人かと聞いたところMax100人とのことだったので、それを聞いたときには青くなりましたが、その後、プロジェクトXを見て、「目の前で3000万円の見積と契約書を出されて、この場でサインすれば納期短縮を引き受ける、と設備メーカーから迫られて上長の許可を得ずに独断でサインしたり、いつ殺されるかと思いながら127日間も人質になっていたペルー人質事件の日本人達に比べたら、私のトラウマなんて可愛いもんだ」、と自分を奮い立たせ今日を迎えました。

今朝、家から出かける前に、プレゼンの資料を見て英語を口に出して練習した時には、頭の中で黙読していた英語(資料は中国語なので、黙読とは言わないのかな)に比べてスムーズじゃなく、ちょっと焦ったのですが、結果からいうと、プレゼンの最中には全く緊張することなく終始自分のペースで出来たので、自分でもなんだか「本当にトラウマだったの?」と疑ってしまいました(笑)。実際、台湾の会社で日系会社との合同プロジェクトの発表で膝が震えたり、祖母の葬式の後の親族代表の挨拶(身体が弱りかけていた親父に、無理矢理やらされた)でも膝が震えたりしたのでトラウマになっていたのですが。。。

じゃあ、プロジェクトX効果?だけで緊張しなかったのかというと、待っている間は結構ドキドキしましたが、実はある作戦を考えていて、その作戦が見事に効果的でした。開始直後、辿々しい広東語で「ゾーサン、ムホイシー、インウェイ、ンゴハイヤップンヤン、ンゴムセッゴンゴントンワァ、スォイ、ンゴユゴンインマン、ホォムホォイ?(おはようございます。すみませんが、私は日本人で広東語が話せませんので、英語で話しますが良いですか?)」と言ったら、「ホォイ(良いですよ)」という返事と一緒に拍手が来たので、その後は全く緊張せずに気持ちよくプレゼンできました。また、かえって英語だったから英語を話すことに神経を集中でき、緊張する暇など無かったのかも知れません(笑)。

ということで、私にとって生まれて初めてのPublicでのスピーチは無事成功しましたし(尚、聴講者は40人くらいでした)、次の同様のプレゼンも、リラックスして出来そうな気がします。ところでこれって、もしかして香港社交界へのデビュー・・・なわけないですね(爆)。

以下、記念に今日のセミナーの案内を記しておきます。

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精益製造−按需生産、提昇服務效率及市場競爭力

日  期 :2007年4月27日(星期五)
時  間 :上午9:30 - 12:00
地  點 :香港九龍達之路78號香港生産力大樓一樓?演講廰
語  言 :廣東話及英文
費  用 :港幣100元正(合辦機構會員半價)
對  象 :企業管理決策人

香港電子業需要提供優質的客戸服務,必須適應的市場變化,提供多種産品選擇,處理産品的快速生命期,工藝路線的快速回應,以及嚴格的按時交貨。精益製造,就能(多句)為企業提供一個?按單生産。和?按需定制的協作環境。

精益思想經過長時間的應用實踐,自動化精益工具逐漸代替了傳統的手工看板,加強執行層透明化管理,並對各功能部門或供應鏈伙伴進行準確的績效評估。

企業家們準備好了嗎?本研討會可以為你提供有效的「精益製造」方案及個案分享。

研討會内容:
内容

講者
歡迎辭 :香港生産力促進局副總裁(産品發展) 李錫勳博士
專題發表:香港電子業前瞻 香港電子業商會會長 陳其鑣教授
單元生産:新●●技集團有限公司 Tom Sato先生
製程合理化及自動化介紹:香港生産力促進局高級顧問 陳葦先生
「精益製造」的概念、推行效益與個案分享:香港生産力促進局高級顧問 劉競明先生
内容如有更改,恕不另行通知。

21:34:00 | tom | | TrackBacks

April 26, 2007

Back to the Basic

火曜日に予定していた私の担当するプロジェクトの進捗会議が今日にずれ込んだので、今日は私の同僚が担当している2つのプロジェクトのキックオフと、私が担当している新しいプロジェクトのキックオフ、そして開始してから2年近くになろうとしているプロジェクトの四半期進捗会議があり、なんと3つのプロジェクトのキックオフと1つのプロジェクトの進捗会議という、とんでもないことになりました。

これらのプロジェクト、全てに「革新」という言葉がつくのですが、今の弊社の状況を見ていると、急拡大に依るミドルマネージメントの人材不足でTOPの思想と現場・現実の乖離が大きくなってきており、製造業の基本であるQCD(Quality Cost Delivery)が危うくなっております。従って、今は「革新」よりも「Back to the Basic」で基礎を固め直す時なのではと思うのですが(少なくても、弊社に在籍している日本人4人の考え方は全て同じ)、TOPは聞く耳持たないし、ネコの首に鈴を付けるのは(TOPに提言するのは)、それこそクビを覚悟することが必要かも(笑)。

歴史的和解(笑)の談笑でも感じられましたが、あまりにも多い「革新」活動にて、現場は疲れ切っている様相です。。。さぁって、明日は決戦です(何でしょう? 爆)。

23:21:00 | tom | | TrackBacks

April 25, 2007

歴史的和解?

までは大袈裟ではありませんが、今晩、ちょっと嬉しいことがありました。6月いっぱいで退社になる私のボスと、10年前にはここ1軒しかなかった老舗の日本食屋で、ボスが通い詰め、今となっては不便な場所にあるのにも関わらず未だにボスが贔屓にしている日本食屋Yでディナーをしていると、弊社中国工場TOPの香港人が一人でやって来たので一緒に飲みました。

実は私のボスとこの香港人、昔は(私が加入する遙か昔の話ですが)師弟関係で密な関係だったのですが、最近はメールでよく喧嘩していたりで、そのメールをCcで見ている私も心配になるほど関係が悪化していました。実際、彼のボスに対する尊敬の念に陰りが見えたことも、ボスが退職を決めた理由の中の一つであると言っても過言ではないと思います。

しかし今日は、お互いに腹を割って話すことが出来、今の会社の状況、弊社首脳陣のこと、過去に会社を去っていったキーパーソンのこと、人材育成の難しさ、最近の多忙さなどに関して、会社では話すことが出来ない側面からも意見交換することが出来、多少お酒が入っていたことも相まって、最後には非常に友好的な状態で「再見」しました。

もし今日が無かったら、これからの2ヶ月間にこのような偶然が重なり話が出来る機会があるのか定かではありませんが、ボスが勤務していた過去4年間の中では無かったようなので、これまた、神様が与えてくれた最高のプレゼントだったと思います。実際、オフィスから出るときに、私は日本食じゃない別の店に行こうと誘ったのですが、ボスが今日はYに行きたい気分だ、ということだったので、そこに行ったのでした。まだ2ヶ月ありますが、「終わりよければ全て良し!」、お互いに変なシコリを残したまま別れるよりは、何十倍も良かったと思います。

23:56:00 | tom | | TrackBacks

April 23, 2007

いくら何でも、そりゃ無理でしょ

私が担当しているプロジェクトの進捗会議が明日予定されているので、今朝、香港を出発する前にリマインドメールを関係各位に発信しました。そして東莞の工場に着きメールをチェックしてみると、会長の秘書から「会長が進捗会議を今日の午後出来ないかと聞いてきている」とのこと。基本的に、会長のスケジュールを最優先で明日にしたのであり(本当は18日だったのを、会長の都合で24日に変更した)、しかも今日の午後の話を午前中にされたって、プロジェクトメンバーとその上長が皆スケジュールを今から調整して2工場のうちの片方の工場に集まるのなんて普通に考えたら無理だし、仮に出来たとしたって非難囂々の筈だし、悪い前例を私は作りたくなかったので、ちょうど進捗会議を予定していた工場とは別の工場に朝から来ていたので、午後にお客さんと約束があることを理由に「無理です」と返事しました。

それでも執拗に「お客は誰なんだ?調整できないのか?」と聞いてきたので、「私がTOPからアサインされた品質改善プロジェクトの顧客です!」と答えたら「26日に延期」との返事が来ました。尤も、このお客さんとのmeetingを調整することは可能でしたし、弊社の典型的なオーナー企業文化からしたら、会長の命令だと言って号令掛ければ当日の午後でも集まるのでしょうが、やはり今ぐらい大きくなった会社の連絡体系からは逸脱しているし、私の調整能力だって疑われるので、覚悟を決めて(笑)阻止した次第です。まあ、26日の延期は良かったのですが、結果的に、同僚が抱えている別のプロジェクトのキックオフと同じ日になり、なんとこの日に4つのプロジェクトに関係する会議が行われることになってしまいましたが。。。

23:00:00 | tom | | TrackBacks

April 20, 2007

経営者の役割

今日は4月から私が品質改善リーダーになったお客さんとの品質会議がお客さんの工場でありました。私が4月に引き継ぐまでは、3月を区切りとして目標を決め活動してきたので、その結果報告と今後の戦略の件もあり、弊社からも取締役が出席し、間を取り持つ商社さんの董事長も参加、総勢20名以上の大きな会議となりました。

通常は中国人の担当者が中国語で説明し通訳さんが日本語で通訳するのですが、今日は前任のプロジェクトリーダー(日本人)が結果を報告し、結果として目標を達成できなかったので謝罪し、そしてリベンジのための新組織の説明となり、その後は私が直接、3月に目標を達成できなかった原因と対策を日本語で説明し、通訳さんに中国語に訳して貰ってお客さんの中国人の方々にも内容が解るようにしました。

この説明自体はスムーズにいき(但し、引き継いだばかりで詳細の熟知が不充分だったので、内心、ドキドキものでしたが。汗)、最後にリベンジの目標達成時期をいつにするか決める段階になり、お客さんの総経理が弊社の取締役に問い詰めたとき、彼が中々決めようとせず、難しさを言ったり、期日を決めた後にも「途中で達成出来なそうだったら連絡する」などと余計なことを言うから、「会社のトップがそんな考えだから、その下のメンバーが着いてこないんだ! 経営者たるものは、従業員にクリアな目標を与え、その目標が達成できるように必要なバジェットや人員を配置し、三現主義の元に進捗を確認し是正するのが役割だ。もし結果が出なかった場合に、その責任を取るのも経営者だ!」とガツンとかまされましたが、ある意味、それは香港企業にいる我々日本人も常日頃思っていることだったので、気持ちよかったです。

目標達成期日に関しては、今度のリーダーである私に矛先が向かっても良かったのですが、そこはお客さんの総経理もこの地で百戦錬磨で香港企業の考え方も熟知されているで、取締役に執拗に迫ってくれたのは、私にとっても非常に有り難かったです。もしあの場で、私が応え、それを香港人幹部が「途夢郷が出来もしない目標を受けちゃった」などと少しでも思ったら、彼等のモチベーションは一気にダウンするので、リベンジでの目標達成も非常に怪しくなるでしょうから。。。

何れにしても、私には実り多い品質会議でした。

23:56:00 | tom | | TrackBacks