September 21, 2022
鳥の祭典
昨日のZOZOマリンスタジアムのゲームは台風一過の晴天とはならず、開始前から小雨＆霧雨が降り続き、終始カッパを着ての観戦となりました。今日は午後から急激に肌寒くなりましたが、座席が208通路の目の前で風が思いっきり抜ける場所だったので、防風対策も兼ねて弱目の霧雨の時でもカッパのフードはずっと被っていましたよ。そして1対2と劣勢だった6回表に事件がやって来ました。何やら場内がざわついて鳥の鳴き声がすると思いきや、群れを成した鳥が球場内を”我がもの顔”で飛び回り、結構低空でグルグルと廻っているのです。30羽くらいの群れは1つだけでなく3つくらいあり、ゲームの進行を妨げるような状況になってしまいました。
選手達は一旦ベンチに下がり、暫くはそのままで鳥の動向を見守っているだけでしたが、球場内から出ていく様子が全く無く、場内アナウンスがあってから球場の照明が落とされ、暫くしてから「鳥の音を流します」という谷保恵美さんのアナウンスの後に、ウルトラマン・シリーズなどで怪鳥的な怪獣の鳴き声のような音が大音量で流されました。
この日記を書いている時に知りましたが、これは「猛禽類」（タカ目，ハヤブサ目，フクロウ目の鳥の総称で、鋭い爪と嘴を持ち、他の動物を捕食または腐肉食する習性のある鳥類の総称）の鳴き声だったそうです。
猛禽類の鳥の鳴き声を数回流して暫くすると、今度は雷雨のような音も大音量で流されましたが、真っ暗なので鳥の群れが居るのか居ないのかよく分からない中、暗闇の中を千葉ロッテの選手が1人バットを持ってフィールドの中を走り始めました。セカンドの後ろ辺りで追い払うような仕草をすると鳥の鳴き声が聞こえて来て、これまた後で知りましたがこの選手は角中だったらしく、ネットでは「年俸アップ案件」なんて言われていましたよ（笑）。
その後は入れ替わりでオリックスの選手も2人登場し、またまた入れ替わりでボールボーイも登場して暗闇の中で追い払うような動作をした後に照明が点くと、、、鳥の群れは見事に居なくなったようでゲームを再開することができました。
結局20分間の中断になりましたが、鳥の襲来による中断は、パ・リーグでは1976年の南海 vs 太平洋（現西武）戦＠大阪球場、2017年の楽天 vs 西武戦＠楽天生命パーク、セ・リーグでは1958年の巨人 vs 大洋（現DeNA）＠後楽園球場、1971年の広島 vs 中日＠広島市民球場であったそうなので、今回が史上5度目だそうです。
日本野鳥の会によると、この鳥はアカエリヒレアシシギだそうです。全長約19cmでチドリ目ヒレアシシギ科の水鳥。ユーラシア大陸や北アメリカの北極海沿岸で繁殖し、秋に南太平洋やインド洋まで移動し越冬するとのこと。渡りの途中の鳥が、小雨の中で球場の明るい照明に惑わされ、本来のコースから離れて引き寄せられたためと思われるそうです。
再開後に1点取られて1対3となったものの、7回裏にはアジャ井上の同点ホームランが飛び出して盛り上がったりましたが、リリーフ陣がみな点数取られて3対6で敗戦、、、これで自力でのCS進出は消滅しました・・・（泣）。
でも観戦していたファンは「”鳥の祭典”から帰宅しました。現地でレアな試合が観られて良かった」と、珍しい体験を喜ぶ声があったそうです。まさに私も珍しい体験を喜んでいたクチでしたが、今年は佐々木朗希の完全試合も観られたし、8回まで完全のゲームも観られたし、そして史上5度目の鳥襲来で中断のゲームも観られたしで、ラッキーな野球観戦体験をしていますよ。
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