October 18, 2021
勇気100%
ハンカチ王子（斎藤佑樹）が11年間のプロ野球現役生活に終止符を打ち、日曜日に札幌ドームで行われた『北海道日本ハムファイターズ vs. オリックス・バファローズ』が引退試合となりました。斎藤佑樹投手は6回に2番手として登板してバッター1人に投げ、ゲーム終了後には引退セレモニーが行われました。涙腺がメチャ弱い斎藤佑樹は、降板後にベンチ内で栗山監督に声を掛けられて涙し、引退セレモニーではチームメイトや恩師から花束を贈呈された時にもで、特に敵将の中嶋監督の時には思いっきり涙していました。現役時代キャッチャーだった中嶋監督が日ハム時代、バッテリーを組んで投げていたことがあるのだそうです。
でもスピーチは気高く立派に語っていましたよ。全文はNHK WEBのこの記事を参照して頂くとして、彼の11年間を総括していた部分を転記します。
「ファイターズに入団してから11年間、ファンの方に喜ばれたいと思って、チームの勝利に貢献したいと思って、必死で腕を振り続けてきました。そうすることで自分の居場所が見つかると思い投げ続けてきました。
『諦めてやめるのは簡単。どんなに苦しくても、がむしゃらに泥だらけになって最後までやりきる』栗山監督に言われ続けた言葉です。その言葉どおり、どんなにかっこ悪くても前だけを見ていたつもりです。ほとんど思い通りにはいきませんでしたが、やり続けたことに後悔はありません。」
そして最後の名言が彼の人柄を表していましたね。
「『斎藤はもっている』と言われたこともありました。でも本当にもっていたら、いい成績も残せていたでしょうし、こんなに怪我もしなかったはずです。ファンの皆さんも含めて、僕がもっていたのは最高の仲間です。皆さんと過ごした時間は、僕の一生の宝物です。」
DAZNでこのセレモニーを観ていた時にアナウンサーか解説者が言ってましたが、早大野球部の主将兼エースだった四年生の時に早慶戦に勝って優勝し、これ以上ない最高の形で有終の美を飾った時の優勝インタビューで、「これまで“持っている男”と言われてきましたが、今日、何を持っているのか確信しました。それは仲間です。」と同じようなことを語っていたのですね。
スピーチ後に胴上げがあって集合写真を撮った後に場内一周になりましたが、その時に鎌ヶ谷球場で撮られた2軍の後輩達による光GENJIの『勇気100%』の合唱がサプライズで披露されました。ムードメーカー杉谷が音頭を取って始まったワンフレーズずつの熱唱は、早稲田実業の後輩で未だ眠れる獅子の清宮幸太郎から始まり、甲子園で旋風を起した秋田金足農仕込みの”のけぞり全力熱唱”の吉田輝星も印象的で、メチャ面白かったです。
この楽曲、2011年4月に斎藤佑樹が初登板した時から登場曲として使われているそうですが、”佑樹”と”勇気”をかけ、
♪そうさ100％勇気 もう頑張るしかないさ この世界の元気 抱きしめながら
♪そうさ100％勇気 もうやり切るしかないさ 僕たちが持てる輝き 永遠に忘れないでね
う〜ん、いろんな意味で斎藤佑樹にぴったりの楽曲ですね！ プロ11年の現役生活については「基本的にずっと苦しかったが、それも今思えば、僕にとってはよい経験をさせてもらったなと思っている」と引退ゲームの前の記者会見で言っていましたが、右肩の怪我の影響もあってプロ11年の成績は15勝26敗、悔しい思いでいっぱいだったでしょう。
同記者会見では「ファイターズに来てから11年間、もっと言えば、高校3年生のあの夏の甲子園から約15年間、斎藤佑樹という野球選手を長い間見守っていただき、本当にありがとうございました。」とも言っていましたが、マー君との延長再試合の死闘のうえでの甲子園優勝は今後の甲子園の名シーンでもずっと登場すると思うし、”たられば”ですが、あのまま大学に行かずにプロ入りしてたら、どんな成績を残したのでしょうかね。少なくても今よりはずっと良い成績を残せたのではと思います。
もっとも、これからの長〜い人生を考えたら大学卒はマイナスにはならないし、これだけ人気があって有名な彼なので、既にいろんなところから次の仕事へのオファーが入っているようです。引退スピーチでの最後の言葉「きっと、またお会いしましょう。」が意味深でしたが、次に彼が公の場に出てくるのが何時でどんな形なのか楽しみです。
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