October 17, 2021
ハバナ症候群
今朝の讀賣新聞に載っていた『ハバナ症候群』ですが（一瞬『バナナ症候群』と見間違えてしまいそうに、笑）、携帯電話も含めた無線通信環境がこの30年で急速に発展し、昔からちょっと気にしていた電磁波と健康の関連性に関することだったので、備忘録も兼ねて記します。『ハバナ症候群』という言葉は今回初めて目にしたのですが、アメリカの外交官や情報機関職員らが世界各地の米大使館などで原因不明の頭痛や耳鳴りなどの健康被害を訴える例が相次いでいて、電磁波を使った攻撃の可能性が指摘され、被害者は過去5年で200人を超えているそうです。2016年にキューバの首都ハバナに駐在していた米中央情報局（CIA）職員らが初めに訴えたことから『ハバナ症候群』と呼ばれているのだとか。
ハバナ症候群の原因について、米当局者がロシアなど外国政府による電磁波攻撃だとの見方を強めていると米政治専門紙が報じ、国務省の委託を受けた専門家委員会が昨年12月に、マイクロ波など「指向性パルス高周波エネルギー」が原因の可能性が最も高いとする報告書をまとめたそうです。但し、心理的要因など「他の可能性を排除しない」とも指摘し、原因の断定は避けたとのこと。
電磁波といえば身近では電子レンジがあり、もしあんなの浴びせられたら健康被害どころか死んじゃいますが、この30年で親子電話の子機から始まり、携帯電話、Wi-FiにBluetooth、ガラケーやスマホのモバイル通信も3G→4G→5Gとどんどん進化し、今や身体の周辺は電波だらけです。台風接近中など気圧の変化で体調を崩す人はいますが、電波（電磁波）で体調に変化をきたす人って聞きませんよね。
比較的最近まで、携帯電話が放つ電波が医療機器であるペースメーカーの動作を狂わせる可能性があるとされ、「電車内の優先席付近では電源を切ること」と優先席付近での携帯電話やスマホの使用が禁止されていましたが、その後の技術向上などにより携帯電話やスマホがペースメーカーに影響を与える可能性は極めて低いとして、2015年からルールが変更され「混雑時は電源をオフにし、それ以外はマナーモードを利用しましょう」というアナウンスに変わっています。
いわゆるネット生活を1990年代前半にパソコン通信から始めた私ですが、当時は電話回線を使ったモデムで300bpsの通信速度で画面を流れるテキストが見えるくらい超遅かったし、無線LANの初期である1999年にキノコ型の林檎のAirMacで11Mbpsの理論速度からWi-Fiを使っている私には、最新のWi-Fi 6の11Gbpsなんてアンビリーバボーな世界。
携帯電話も1996年のマレーシアに駐在時代から使うようになり、一般的な日本人よりもそれらの電波を長い間たくさん浴びているであろいう私の体調は、おかげさまでパソコン通信時代からすこぶる健康なので、少なくても『ハバナ症候群』のように意図しない限り、健康被害は無いと信じています。
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