April 07, 2021
リアル二刀流
今シーズンのメジャーリーグ（MLB）はオープン戦から大谷翔平のポジティブな話題が日々入って来ていますが、”二刀流”ではなく”リアル”二刀流を今のところ演ってのけちゃってますよね！！”リアル二刀流”の定義は「先発ローテーション入りして、投げる時はDHを解除して打席に立ち、投げない日はDHに入って打席に立つ」だと認識していますが、合ってますよね？賛否両論はあったものの日ハム時代に栗山監督がリアル二刀流で起用し、2015年は投手としてはキャリアハイの15勝5敗防御率2.24だったものの打者としてはホームラン5本で打率.252。でも翌2016年は投手でも10勝して防御率は1.86、更に打者としては22本のホームランで打率.322と、リアル二刀流を成し遂げていました！
しかし2017年は怪我で奮わず、MLBのロサンゼルス・エンゼルスに入団してからは、打者としては2018年がホームラン22本、打率.285。2019年がホームラン18本、打率.286とまずまずの成績だったものの、肘の手術を行ったことなどもあって投手としては過去3年間で4勝しかしてなく、「さすがにMLBでは二刀流は無理なのかなぁ？ましてリアル二刀流なんて・・・」と懸念していました。
そうこうしている内に、コロナ禍で試合数が少なかったとはいうものの、昨年は打者でも打率.190の結果しか残せてなく、「筒香のように日本ではホームランバッターでも、MLBでの活躍は難しいのかなぁ？野手だったら、体格の差があまり影響しないイチローのようなアベレージヒッターしか成功しないんだろうなぁ」と改めて思い始めていました。
そんな中、オフに筋トレを相当やっていたのか今年の大谷翔平は体格が一回り大きくなってメジャーリーガー並み（元々日本人離れした身長193cmだけど）になっていて、オープン戦ではフライボール革命的なフルスイングで推定飛距離140m超えのホームランを含む5本、打率.548と驚異的な結果を残し、投手では3敗したものの球速は100マイル超え（160km/h超え）を当たり前のように投げ、とうとうMLBの公式戦でリアル二刀流（2番ピッチャー）で登場しました。
残念ながらそのゲーム（現地時間4月4日のシカゴ・ホワイトソックス戦）は5回にホームでスライディングを受け降板し勝ち負けは付きませんでしたが、4回2/3で7つの三振を奪い、自身最速タイの最速162.7キロも記録しました。
このゲームでは第一打席の初球で今シーズン2号ホームランを放ち、解説していたアレックス・ロドリゲスが「ひとりの人間に松井秀喜と田中将大がいる」と言ってましたが、ホント、そんな感じですよね！ちなみにDHを解除して試合に出場した投手は118年ぶり、エンゼルスの投手の本塁打は49年ぶりだそうです。
そして2番DHで出場した昨日のヒューストン・アストロズ戦では今シーズン初のマルチヒットを記録して打率も3割ちょうどになりました。今シーズンは3割30本だけでなく15勝（最低でも10勝以上）し、”リアル二刀流”としてMLBでも誰もが認める実績を残してくれることを大いに期待しています。
彼の日ハム時代の恩師である栗山監督が「“リアル二刀流”の伝説が始まる年」と言っているそうですが、大谷翔平はまだ26歳。これまでは漫画の世界だけだったようなリアル二刀流でどこまで凄い選手になるのか、大いに楽しみです。怪我だけが心配ですけどね。
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