April 05, 2021
ボーデン・バレット
4月3日の土曜日は秩父宮ラグビー場で『サントリー・サンゴリアス vs. クボタ・スピアーズ』を観戦して来ましたが、3月14日にまさかの雷で中止になった『東芝ブレイブルーパス』戦のリベンジを果たせ、やっと待望のボーデン・バレットの勇姿を拝むことができました！ラグビーに詳しくない人は「誰？」って感じかも知れませんが、ボーデン・バレットはサッカーで言えばクリスティアーノ・ロナウド並みのスーパースターです。ニュージーランド代表オールブラックスのユーティリティバックスとして知られ、2015年と2019年のワールドカップに出場し、2016年と2017年にはワールドラグビー年間最優秀選手に輝いています。そして現在は29歳で「キャリアのピーク」と言っても過言ではなく、世界のラグビー界のトップ・オブ・トップに君臨するひとりなのです。
一昨年のワールドカップ2019日本大会の3位決定戦で『ニュージーランド vs. ウェールズ』を東京スタジアム（味の素スタジアム）で観戦した時にもボーデン・バレットが快走を飛ばして余裕で走り込んできたトライを目の当たりにしましたが、TV観戦した他のオールブラックスのゲームを含めて感じたのは、どちらかというと危険で男臭く、ガタイはデカイけどちょっと野暮ったいと思えるようなラグビー選手のイメージとは程遠い爽やかさで、凄いプレーを苦もなくサラッと演ってのけることです。この日のゲームでは、ワールドカップの時にはあまり見なかった、反則まがいの激しいアタックをクボタの選手から何度かされていましたが、それに応じてやり返すこともなく、とても謙虚で更に好感が持てました。
ワールドカップ2019日本大会の時には、日本のラグビーではあまり見たことがなかった、前方へのキックパスを含めたキックの使い方で「こんなプレーの仕方もあるんだ！」と感じたものでしたが、この日のボーデン・バレットはSOを務めた前半は絶妙なキックで2つのトライをアシストし、後半途中からはFBに移って、26対26の同点で迎えた残り2分（後半38分）に自らのランで勝ち越しトライを決め、全勝対決を制しました。
あらためて、「ラグビー界の超スーパースターが何で日本に？」と思ってググると入団会見の記事がヒットしましたが、ニュージーランド協会と4年契約を結んだ際に、サバティカル（使途に制限がない職務を離れた長期休暇）として他国でプレーする条件を得られ、日本を選んでサントリーに決めたのだそうです。
次のワールドカップが開催されるフランスという選択肢もあり、年俸の金額もフランスの方が多かったみたいですが、過去に6回来日して日本のおもてなしや人間性に惹かれ、特に40日以上ワールドカップで滞在して日本の素晴らしさを経験したことが大きいそうです。日本人としてはメチャ嬉しですよね！ そして家族と一緒に日本での経験をとても楽しんでいるとのこと。豚骨ラーメンが大好きみたいですよ（笑）。
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