February 27, 2021
DVDをフル活用しよう
昨日の『中国で働くエンジニアが語る勉強のツボ』の続きです。日記のタイトルですが、正確には本の中では「VCDやDVDをフル活用しよう」だったのですが、VCD（Video CD）なんて今時わからない人が多いと思うので（笑）、日記のタイトルはDVDだけにしました。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
ツボ3：VCDやDVDをフル活用しよう
さきほど「中国語が上手くなりたければ、毎日続けることが大事」と述べましたが、何事も楽しくなければ長続きしませんよね。では、学習を長続きさせるためにはどんな工夫をすればいいのか考えてみましょう。
私はVCDやDVDといったソフト、テレビ番組をフル活用しました。ご存知の方も多いと思いますが、中国語圏（中国・香港・台湾）の映画は一般的に画面下に中国語の字幕が出ます。そういったVCDやDVDをインターネットなどを通じて購入し、それを見ながら中国語表記とその発音を照らし合わせれば、発音の感覚をつかむことができます。また、教科書的ではない日常会話がどんなものかを知ることができ、一石二鳥です。
なお中国語圏の国に住んでいる場合、普通のテレビ番組も字幕付きのものがほとんどなので、VCDやDVDをわざわざ買わなくても、テレビを見るだけで勉強できます。「なぜ中国語圏の国で放送している番組なのに中国語の字幕が必要なの？」と素朴な疑問をお持ちになる方も多いでしょう。それは先ほども述べたように、地方ごとの訛りへの対応です。つまり、華南地区の人が話す中国語（普通語）を華北地区の人が理解出来ない場合があるので、字幕をつけ、訛っていても理解出来るようにするためにそうしているのですね。
中国語初期の段階では、「聞き取れなくて意味が分からない中国語の映画や番組を見ていても退屈で長続きしないのでは？」と心配される方もいるかも知れません。これはあくまでも私の感覚ですが、日本人でしたら漢字が理解でき、中国語の漢字の意味と日本語の漢字の意味は八割方同じなので、字幕の中国語を見ていれば、意味も大体わかると思います。
ただし、この方法だけに頼っていると中国語を目で覚えてしまう恐れがあり、聞き取りの力が弱くなってしまうかも知れません。それを補うためには、中国語のラジオを聞くのが有効です。繰り返し聞いていると、自然とラジオから聞こえてきた単語が頭に漢字としてイメージでき、意味も瞬時にわかるようになってきます。日本に住んでいる場合、中国語のラジオを聞くのは難しいかも知れませんが、その場合はVCDやDVDの字幕を消すか、なるべく字幕を見ないようにして見ると、耳を鍛えるのに効果的だと思います。
ツボ4：四声に敏感になりすぎない
そうしてある程度中国語に慣れてきて、VCDやDVDの内容も何となく聞き取れ、意味も大体理解出来るようになったら、積極的にどんどん使う（話す）ことが大切です。最初にも述べましたが、語学の上達の肝は、何度も繰り返し使う、毎日使う、という事が一番重要です。そうしなければせっかくマスターしてもあっという間に忘れてしまいます。
それはわかっていても、四声に敏感になるあまり、積極的に使う気にならないという人もいるかもしれませんね。中国語には四声があり「発音を間違えると違った意味になり通じない」ということはよく言われることですが、それが「中国語はむずかしい」という先入観につながり、中国語を積極的に使う妨げになってしまっているとすれば残念なことです。
中国語は一つの漢字に対して基本的には発音は一つなので（二つの場合もあります）、日本語の漢字のように基本的に音読みと訓読みがあり、漢字によっては5つも6つも読み方がある言語に比べたら覚えるのは比較的容易なのではないか、と思います。しかも「へん」違いで「つくり」が同じ場合には、読みも四声違いで同じ場合が多く（例えば、請、情、青は皆「チン」です）、初めて見る漢字でも、ある程度ピンインを予測することが出来ます。
また、訛りの影響で中国人でも四声が正しくない場合が少なくありません。そんな状況のなかでも、文法が極端に間違っていなければ、その時の状況や文脈をとらえて意味は通じます。ですから、四声の間違いを必要以上に恐れずに、積極的に中国語を使い（話し）ましょう。
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文中に「日本に住んでいる場合、中国語のラジオを聞くのは難しいかも知れませんが」と書きましたが、今は『NHK WORLD RADIO JAPAN News』のChinese NewsをPodcastでランニング中に聴いています。日本の主要ニュースを中国語で伝えているのですが、ほぼほぼ内容が分かっているニュースが多いので、どのニュースを中国語でどう伝えているのか分かり易くてお薦めです。
次回が最後です。
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