June 01, 2020
路 〜台湾エクスプレス〜
5月16日から3回にわたって放映されたNHKの土曜ドラマ『路 〜台湾エクスプレス〜』が昨夜で終わりました。波留が演じていた新幹線プロジェクトの出向社員のフィアンセ以外はハッピーエンドになった気はしますが、妻子持ちの技術コーディネート担当の単身赴任者のその後などを考えると微妙かも・・・。もっともその辺の詳細には触れず、あとは視聴者の想像に任せるという感じなのは良いと思いますし、3回のドラマだとそうせざるを得ないでしょうね。台湾に4年間住んでいて思い入れがある家内もこのドラマはガン観していましたが、彼女が惚れ込んでいたエリック役（波留が演じた春香が大学時代に初めて台湾旅行をした時に出会った青年で、今は日本の設計会社に勤務）のアーロン（炎亞綸）が最終話では中々出てこなかったのでイライラしていましたよ（笑）。
台湾高鐵の運行担当副社長代理役だった梁正群もイケメンで英語もネイティブだったし、春香の同僚役の李安娜は小林麻耶似で明るくて親しみがあり、林森北路のクラブの小姐役の邵雨薇も癒し系で可愛く、台湾側のキャストは総じて素晴らしかったです。台湾料理屋のおばちゃん、台湾新幹線の整備士になる青年、そして彼の幼馴染の女子は私がよく知っている台湾の人達そのもので愉しかったですしね。
そして今日の東洋経済オンラインに「台湾新幹線の車内業務はJR東海と何が違うのか」というタイトルの記事があり『路 〜台湾エクスプレス〜』に触れていましたが、台湾高鐵とJR東海が撮影に協力しているだけに、JR関係者からも「丁寧に作られている」と評判がよいとのことでした。
”違い”に関しての詳細は記事を読んでいただくとして、ドラマの中で何度も繰り返される「台湾オリジナル」という言葉がキーになります。台湾の高速鉄道は当初欧州式を導入しようとしていた経緯もあり、車両やインフラには日本式と欧州式が混在するのですが、「台湾オリジナル」とは日本と欧州の長所を組み合わせたもの、いわゆる「いいとこ取り」です。そして運行、車内販売、清掃といったさまざまなオペレーションを日本で学び、それを台湾流にアレンジして実践しているのだそうです。
一昨年の3月に行った家族旅行で台湾新幹線に乗って台北から高雄を往復しましたが、新コロが落ち着いて台湾に行けるようになったら、また台湾新幹線に乗ってみたくなりました。台湾は外国人の入境制限を10月1日から緩和するという情報が出ていますが、緩和される中に台湾から一番近い日本が入るためにも、第2波や3波の押さえ込みが重要ですね。
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