April 03, 2020
布マスク2枚配布
新型コロナウイルス関連で緊急事態宣言が発令されるか否かが注目され、安倍首相も「リーマン・ショック時を上回るかつてない規模の対策を行っていきたい」と表明していた4月1日に、このタイミングで発表されたのが表題の「全世帯に日本郵政の全住所配布のシステムを活用し、一住所あたり2枚ずつ布マスクを配布する」ということでした！その一報を聞いたときには目と耳を疑い、エイプリルフールの嘘かとも思いましたが、
・なんでこのタイミングに？3月中旬くらいに言ってても良いようなこと
・布マスクは今となっては自作してる人多いし
・これに合わせるように国会でも皆がマスクするようになったけど、安倍さんのマスク小さいでしょ（笑）
・郵便局支援の施策？それとも布マスク業者と癒着してる？
・俺は貰っても使わないと思う。我が家にはマスクの在庫ある
・そもそも1世帯3人以上の家では足りないし。そして1世帯1人の人は過剰になるし
・私のように「要らない」と言う人の分のマスクを、本当に必要な人に回して欲しい
・それらに掛かる費用を、休業補償等々、直近でお金が必要な人など、もっと別の大事にところに回して欲しい
と思いましたよ。
この件に関して違和感を覚えたのは私だけでなく、野党からも相当たたかれれているようですし、ネットでも炎上していて”アベノマスク”とも揶揄されているようですが、ホント、誰の提案で誰が決めたのでしょう？百歩譲って発表しても良いけど、一国のトップが堂々と胸はって、このタイミングで発表することでは無いですよね。
国会議員や官僚といえば、私よりもよっぽど頭が良くて優秀な人が殆どだと思いますが、今回の発表をする前に、周辺の人たちは誰も何も言わなかったのでしょうか？ 少なくとも、私を含めた一般市民は、明らかに違和感を覚えてますからね。
そんな中、日経ビジネスオンラインの「マスク作戦はなぜ止められなかったのだろう」というタイトルの記事に目が留まり、「『何もしないよりは、とにかくいまできることを精一杯やろうじゃないか』式の精神論丸出しの、コスト＆ベネフィットを一切考慮していない、徹底的に愚かな作戦だ」や「一世帯あたり2枚のマスクを郵送で5000万通配布するための手間と費用と時間を、別の何かに振り向けたら、より実のある施策が展開できるのではなかろうか。費用対効果として、もっと国民のために役立つお金の使い方が、いくらでもあるはずだ」という主張に120％同意でした。
そして「この日本政治史上かつてないスチャラカなプランがそのまま実現にこぎつけてしまうための可能性は、官邸のガバナンスが著しく風通しの悪い独裁に陥っているのか、でなければ総理を囲む側近が、一から十までバカ揃いであるからなのかのいずれかの場合しか考えられないからだ」との言及も納得です（笑）。
更に「もうひとつ考慮しなければならないのは、総理大臣が、その側近や閣僚にきらわれている可能性だ。ふつうに出世したアタマの良い官僚や、マトモに選挙を通って来た機を見るに敏な政治家であれば、今回のマスク事案が世紀の愚策であることは、一瞬で見抜けるはずだ」も面白かったです。なるほど、陥れるための見て見ぬ振り（笑）。でも結果的に「”アベノマスク”、米でも失笑 冗談かと疑う声をメディアが紹介」なんて状況になったし、日本人として恥ずかしいなぁ。
なお、義娘が産気づいて病院に運んだ時に今シーズン初めてマスクを着けましたが、「症状は出ていないけど自分が感染してると思って周りの人たちと接したほうが良い」という某情報番組のコメンテーターの提案を受け、今日は郵便局の窓口で近い距離で話をする状況があったので、持参したマスクを郵便局に入る前に着けて臨みました。
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