July 09, 2018

移民と二重国籍問題

2018 FIFAワールドカップ ロシア大会(W杯)も大詰めとなり、日本時間の7月11日早朝3時にベルギーとフランス、そして7月12日の早朝3時にクロアチアとイングランドの準決勝がそれぞれ行われ、次の日曜日の24時に決勝戦が行われます。個人的には、日本代表がベスト8をかけた戦いで惜しくも敗れたベルギーにこのまま勝ち進んで優勝してもらい、悔しさ、残念さ、そして誇らしさを再び感じたいと思っていますが、おそらく同じような考えの日本人は多いはず(笑)。

もう10年以上前になるかと思いますが、オリンピックやワールドカップでフランスの選手が登場した時に、自分が想像していたフランス人とは違う選手が多く登場していて気になっていました。具体的には、私がイメージしていたヨーロッパの人達は白人系ですが、フランスは黒人系の選手が多いと感じたのです。その時には「世界の島々には"フランス領〇〇"て場所があるので、それらの出身の人かな」と思っていましたが、今回のW杯ではベルギー代表にも黒人系の選手が数人いて、手強かったFWのルカク選手はコンゴにルーツを持つのだそうです。

そんなことを思っていた時に、日経ビジネスオンラインの今日の記事『W杯が浮き彫りにする日本の国籍放棄問題 〜 「移民大国」日本は二重国籍を議論する時期に』が目に留まりました。筆者も書き出しで「もともと移民たちの活躍が目立つワールドカップ(W杯)だが、今回はさらに進み、複数の国籍を保有する重国籍者の存在が注目を集めている。」とし、ロシア代表のチェリシェフ選手がロシアとスペインの二重国籍者で、ロシア代表を選んだことに言及しています。

そして個人的に「ドキッ」としたのが、「日本は二重国籍を認めていないので、海外在住の優秀な人材が日本国籍を放棄するケースがある」と言及していたことでした。人材は"人財"とも表す財産なのに、日本国籍を持たない元日本人が増えるのは、日本の将来にとって非常に大きな損失ですよね!

私もマレーシアに駐在していた時に星奈が家内のお腹の中に出来たので、「彼女がもしマレーシアで生まれたら、20歳になるまでマレーシアの国籍も持てる。なんだかカッケー!」とも思いましたが、出産する母親の意向が重要なので、いろんな面で安心できる日本で出産し、そのチャンスは無くなりました(笑)。なお、記事によると20歳ではなく、22歳に達するまで二重国籍が認められているそうです。

海外で生まれ育った日本人のスポーツ選手の中にも多くの重国籍者がいるそうですが、選手として最も旬な22歳の時に、日本国籍保持のために活躍している国のパスポートを放棄する可能性は低く、英国の名門大学やパブリックスクールにも相当数の日本人が在籍するそうですが、22歳になると日本国籍を放棄している人が多いのだそうです。なんたる損失!!

現在、成人の二重国籍保有を認めていない国はG7の中では日本だけであり、G20まで拡大しても少数派だそうです。また、二重国籍を認めていなかった韓国では2010年に国籍法が一部改正され、韓国籍取得者の外国籍放棄義務が緩和されたのだとか。このような背景の中で、「日本でも二重国籍を認めるべきではないか」という声が聞かれるようになってきたのだそうです。

また、日本への移民流入数(定義は、有効なビザを保有し且つ90日以上滞在する外国人)が相当数にのぼっていて、経済協力開発機構の外国人移住者データを見ると、2016年の移民流入数のトップがドイツの172万人、2位が米国で118万人、そして3位の英国45万人に次いで4位は日本で42万人に及んでいるのだそうです。

昨今の急激な労働力不足を背景に、途上国からの留学生を含めた外国人労働者が欠かせない存在になっているのは承知の事実であり、これらの外国人労働力を一時的に国内に留めるだけでなく優秀な人材として確保するためにも、二重国籍の議論を無視できなくなりつつある状況になっているようです。

比較的多民族が共存している国や地域(マレーシアと香港)に私は住んでいたこともあるので、色んな人種が一緒に仕事をし生活するのは多様性や刺激があり、また「人類皆兄弟!」みたいで好意的てポジティブに考えていますし、実際にオフィスビル付近では日本に住んでいる外国人も多く目にします。最近はコンビニの店員さんは殆どがベトナムの人だと思うし、昨日のブランチで行った『村さ来 鶯谷店』の店員さんも中国人でしたよ。

日本の生活に馴染み、日本語を話し、きっと日本のことも好きになってくれてるであろう外国から来た人達を優秀な人材/人財として確保し貴重な戦力になってもらうためにも、また、若い世代として少子高齢化を補って消費を活性化し、経済活動に貢献してくれる意味でも、曖昧でグレーな移民在留方法を続ける時代ではなくなっていると感じています。


Posted by tom at 10:16 P | from category: 生活情報 | TrackBacks
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